愛機シリーズ#18 SONY MDR-CD900

木曜日, 8月 21st, 2008 @ 11:37:06 | blog

今年は、季節の変化が早い。つい数日前まで、真夏の太陽が照りつけていたのに、お盆を過ぎると、誰かが、スイッチを切り替えたように蝉の鳴き声は減り、秋風がそよぐ。

さぁ、夏仕事ももう少し。身体を壊さないようがんばりましょう。

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で、久々の愛機シリーズ!! 今回は、SONY MDR-CD900。ヘッドホンだ。

ちょい地味だけど、ヘッドホンも非常に重要な音響アイテムだ。

まずは、レコーディングする本人のためのモニターとして、ミックスの際のモニターの一つとして、PAの際のモニターとして、音響の現場には無くてはならないアイテムだ。

僕も当然、この仕事を始めた当初からずっと使い続けてきたし、信頼のおけるモデルを探し続けてきた。

それは、同業者のすべてが同様だったようで、やがて、業界のスタンダードモデルの登場に繋がってゆく。

それが、今回のゲスト、MDR-CD900だ。発売は・・・・確か、1994年か95年位だったと思う。

待ち望んでいた一人である僕は、発売を知るや否や購入した。

話は前後するが、当時僕は、バンドを二つやっており、自社のレコーディングスタジオで、週一づつ、合わせて2回の練習をやっていた。

レコスタで練習する利点は色々あるが、最大の利点は、常にレコーディング状態で練習しているので、直ぐさまレコーディングする事ができる、という点だ。

ただ、欠点もある。部屋の広さとモニターが十分でないので、ドラムはブース、他のメンバーはコントロールルームに分かれて演奏するため、ドラマーとのアイコンタクトがとり辛いし、モニターがヘッドホンになるので、音圧を体感できない。

しかし、このヘッドホンでモニターするという事は、欠点でもあるが利点でもある。非常にクリアーに音が聞こえるため、演奏が非常にしやすくなるし丁寧になる。

つまり、僕らの練習はヘッドホンなしでは成立しない訳で、練習がスタートすると同時に、直ぐさま僕は、使用しているヘッドホンにどうしようもなく不満を感じるようになった。

使っていたものは二機種。一つは、SONYの25.000円位のもの。これは、能率も高く音質も良かったが、若干、低音が出過ぎる上、大きすぎるし、何より、複数必要なスタジオには高価すぎた。

もう一つは、FOSTEX社の10.000円位のもの。雑誌にのっていた、某ガレージメーカーのエンジニアが絶賛していたので買ったのだが、音質云々より、能率が低すぎて、これまたバンド用としてはもう一つだった。

そんな状況の中で、このCD900は登場した。

とりあえず飛びついた僕だったが、実際に使うまで不安は大きかった。『もし、使い物にならなかったらどうすんべ?』

心配は杞憂に終わった。メンバーも口々に言っていた。『ヘッドホンでこんなに違うんやね〜。』

能率も充分、音質も、実に聞きやすいフラットなものだった。

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それから十数年。CD900は、スタジオスタンダードとして不動の地位を築いている。

もちろん、これより音質の良いものは、世の中にゴマンとあるだろう。価格さえ問わなければ。

しかし、スタジオは趣味や遊びではない。現実的な価格で、丈夫で、音質も良く、能率高く、いつでも手に入らなければならない。しょっちゅうモデルチェンジをしたり、廃盤になったりは許されないのだ。

さらにいえば、CD900は、各パーツ毎に購入できるし、入れ替えも簡単だ。

僕がこのとき購入したCD900は、以来十数年になるが、ダイヤフラム以外、すべて交換しながら、現在でもバリバリの現役だ。

もちろん、それからも新しい機種探しをやめた訳ではない。同じSONYの7506、驚異的安価のC-Pro<、BEHRINGER、audio-technica・・・etc

様々な機種を、試したり、実際に購入したりして比較してきた。

しかし、結局、最後に残るのは、いつもCD900なのだ。あるものは、音質で、あるものは価格で、あるものは能率で、敗れていった。

因に、あくまでも個人的見解だが、巷で評判の、SONY対決(CD900 vs MDR7506)は、僕的には、900の圧勝cimg1115.JPGだった。7506は、ドンシャリで、いかにもローハイが伸びているような感があるが、モニターとしてはよろしくないと思う。装着感も、900と比べるときつくて、長時間はつらい。

安価で有名なC-Proは、900を超えたかのような誇大広告が目につくが、聴けば分かる。
位相も良くないし、レンジが狭くて、900から付け替えると、ラジオになったのかとさえ思う。 値段からすればこんなものかとは思うが、仕事用としては難しい。

去年、久しぶりに新品のCD900を買った。

もちろん、直ぐさま比較した。

結果は、・・・・・

かなり違っていた。・・・・

当たり前か。

新しいものは、古いものと比べると、ローが豊かになっていたが、ミッド以上の解像度が下がっているように感じた。・・

・・もちろん、あくまでもCD900の中での話だが。

とにかく、日本のスタンダードヘッドホンであるCD900。
SONYさん、いつまでも、作り続けていって欲しいもんです。

僕も使い続けて行くのだろうな〜 。

 

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    4 Responses to “愛機シリーズ#18 SONY MDR-CD900”

    1. マッキー Says:

      愛機シリーズ待ってました!。今度はHPですね。
      自分は7506愛用です、「青シールがイカス!」と思って、笑。
      少し前に同僚がHP開発部門に移動したので
      何か面白い情報がこないか楽しみにしてるところです。

      昨今涼しげな風も吹いてきて現場仕事も少しラクになってきたでしょうか。日中はまだ暑い日が続きますが御自愛下さい。

    2. admin Says:

      早いねー!! いつも見てくれてありがとう。

      7506使ってんだねー。これも良いモデルだね。

      本文中で言っているのは、あくまでもプロとしてのシビアな観点からものやから、少々手厳しくなっているのであしからず。

      愛機シリーズまだまだ続くのでお楽しみに!!

    3. neverwinter guide Says:

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