仁 最終回!!
あ〜・・・ついに来てしまった、最終回・・・・
思えば一年半前、熱狂的に支持され、そして大いなる落胆そしてセカンドシーズンへの期待とともに終了したドラマ『仁』。
今回の セカンドシーズン=完結編は、ほんとーに待ちに待った訳で、常にHDRに録画しつつ生も観る、という熱中ぶり。
そのスタートこそ、期待しすぎた所為もあり、『う〜ん、詰め込み過ぎ・・・』という感じだったが、そこはやはり『仁』、二回目からはいい感じに盛り上がって行った。
回も詰まってくると、やはり来るべきものは来るもので、まずは『龍馬暗殺』。
僕にとっては、 ここが一つのハイライトな訳で一瞬たりとも見逃さないよう瞬きさえ惜しみながら観た。
※今回の龍馬役の内野聖陽さんが最高だったので余計に力が入った。
僕は原作漫画を龍馬暗殺の件までは持っているので、原作版の結末は知っている。ドラマ版はどう来るのかが最大の見所。
原作では、歴史を知る南方先生が(何故か)新撰組の沖田総司とともに、まずは近江屋から龍馬を逃がす事に成功する。
が、史実通りにやってきた見廻り組に、史実通りではない登場の仕方で出て来た中岡慎太郎が斬られ死ぬ。
そして、避難した龍馬を長州藩の東修介が尋ねてくる。彼にとっては沖田こそが仇。(ドラマ版では、龍馬が仇という設定)
そして酒宴の席で、ついに東は剣を抜き沖田に斬りかかるが、止めに入った龍馬を誤って斬ってしまう。
そして龍馬は、仁らの必死の治療介護の甲斐も無く、あの世へ旅立つ。。。という展開。
で、ドラマは、というと、これが結構大きく違った。
龍馬暗殺へ動くのは、会津松平(見廻り組&新撰組)でもなく、薩摩でも長州でも、勿論土佐でもなく、なんと幕府本体。
そして、龍馬とも南方とも関係がある橘恭太郎に白羽の矢が立つ。つまり刺客になれということ。
ちょっとちょっとー、という感じ。ここは苦しかったね。幕府直ということであれば、わざわざ江戸から刺客を放つ必要などない。京には、見廻組に新撰組、名うての殺し屋集団がゴロゴロいるのだ。
で、結局、幕府方に斬られそうになるのを見た東が、奴らに斬られるくらいなら自分が、ということで斬ってしまうという顛末。(その後、東は自刃。悲しすぎるぜ東君。)
そして、その後は同じ展開。結局、龍馬は死ぬ。
あ〜、やはり龍馬は助けられなかったか〜・・・作り手の苦しみも少しは分かるような気がするが、ここのシーンは、いかにドラマ=フィクションとはいえ説得力なかったな〜。
しかし、一年以内に二度も死ぬ男も珍しいもんで・・・・・
イントロが随分長くなってしまった。
そしていよいよ最終回。
・・・その後、仁はどうなるのか? 咲との未来は? あの胎児型腫瘍の正体は? 何故、タイムスリップしたのか? 消えた未来(みき)は?
すべての謎が解ける最終回。1時間48分、見たね〜集中して。ちょっとCMの多さにいらついたけど。
結論から言うと、・・・・やはり良かった・・・かな?・・
?が付くのは、やはり、パラレルワールド理論を持って来た(来ざる得なかった?)こと、咲が生涯独身を通すのが余りにも不憫だった事(ただ、それだけ想いが深かったとも言える)、咲が養女にする娘(安寿)の両親(野風とフランス人の旦那)のご都合主義的な死(野風は分かるが、旦那は?)、胎児型腫瘍は、もともと双子だった南方仁の片方が一人に吸収されて脳内に残ったものに龍馬の血を浴びた事で龍馬の声を聞く事になる?・・(双子までは良いとしても、その後は苦しいね。リアル医術ドラマが一気に崩壊する)
それに、どう考えても咲が、恭太郎を連れ戻しに官軍と激戦中の彰義隊のいる上野まで走るというとこはありえんな〜・・・女の子が戦闘中の真っただ中へ入れる???
ここはテレビ的ご都合主義全開な感じは否めなかったな〜。
原作では誤って恭太郎が斬る事になっているようなので、それを避けたかったのだろうけどね。 なんか他に手は無かったのかな?
まっ、不満はこのくらいかな?
原作では、幕末に行った仁も現代に戻った仁も両方生存存在し、幕末仁は咲と結婚し、仁友堂はそのまま残ると同時に彼の功績も現代に残るという、八方万々歳のハッピーエンドらしいのだが・・・
ドラマ版は、幕末仁の存在した事さえ消してしまった。
・・・・・みんなの記憶から、すっぱり仁の記憶だけが消えてしまうのは不自然な気もするしとても寂しい。しかし、そこはタイムスリップ自体がファンタジーなので、ここは神の御心のママということで納得した。
そんなことより、咲の時空を超えたラブレターには泣かされた。
『お慕い申しております』・・・昔の日本語って本当に美しいね。
(肉体的なラブシーンを一切排除したお陰で、ここまで切ないラブシーンを創れたのだと思う。)
ここは、完全に原作を越えた秀逸なシーンだったと思う。
ひょっとしたら、いや絶対に、ドラマチームはこのシーンを活かすべく全体を動かしていったんではないだろうか。
そして、いよいよラストの問題。『何故、仁はタイムスリップしたのか?』
僕が思うのはこんな話し・・・・
現代の医師、南方仁。彼は、かつて優秀な脳外科医だった。しかし、今は、最愛の未来の手術に失敗し自信喪失したダメダメ君に成り下がっていた。
そんなとき奇跡が起こる。神様が粋な計らいで、彼にもう一度チャンスを与えてくれたのだ。
ただし、今一度原点に立ち返り、 鍛え直してから戻ってこい!!
とばかりに送り込まれたのが、ろくな医療道具も薬も無い幕末。
ここで、一つ一つ、周りの人々に支えられながら難題を必死で乗り越えるうちに、徐々に彼は回復し成長してゆくのだった。
そして、彼は帰って来た。咲を助ける為に。しかし、それは同時に、もう一度、未来と出逢う為であり、今度こそ助ける為でもあった(同じ未来ではないが・・・)。
つまり、この物語は、一人の男、南方仁の再生物語であり、未来(同時に咲とも・・・おっと野風もだ!!・・なんてうらやましい男!!)との愛情物語であったと思う。
そして、『命を繋いで行く事』これこそが、一番のメッセージではないだろうか。
勿論、医療問題だけではなく様々な問題をはらむ現代社会を、それこそ『今一度、日本を洗濯致し候・・by 龍馬』みたいなメッセージも当然含まれていたはずだ。
ラストシーンも正に未来への希望(未来=みきというネーミングも恐らくここから)を暗示させていた。
僕は、原作のラストをちゃんと読んだ訳ではないが、ある意味、それを超えた終幕(エピローグ)になったように思う。
いやはや、とにかくタイムスリップ物というのは誰もが大好きな題材だし、始めるのはそれほど難しくない。しかし、問題はどう終わらせるか?!、これほど難しい題材も少ないだろう。
そういう意味でも、素晴らしい締めくくり(多少の無理矢理感は致し方ないとして)で終えれた希有な作品だったと思う。
なんやかんや言っても、僕はこの作品が大好きな訳で、恐らく、生涯のベストに必ず入る忘れられない作品になるだろう。
役者陣やストーリーだけでなく、リアルなセット(特に、最近では考えられないくらい大勢のエキストラのお陰で、本当にリアルな江戸を感じられた)、照明、美術(風景のCGだけではなく、凝りまくった写真(上PHOTO)とか、なんか楽しんでんな〜)。そして、素晴らしい素晴らしい音楽。。。。。。
何より、自分の生まれたこの国を、もう一度好きにならせてくれた物語だった。
(タイトルバックに出てくる、幕末〜明治期の江戸・東京の写真を見るだけで目頭が熱くなるのは、音楽が素晴らしいだけではないだろう・・・)
製作者の皆様、本当に素晴らしい作品ありがとうございました、堪能させて頂きました。
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7月 3rd, 2011 at 16:41:24
こんにちは
『仁』終わってしまいましたね。
漫画は途中までしか読んでいなくて、ドラマはハラハラして見ていました。
推理小説やタイムスリップ物は終りはこじつけでどうにでもしてしまいますが、今回は多重スパイラル物にしましたね、中々なっとく物でした。
それにしても、橘咲役の綾瀬はるか 良かったですね、表情が素晴らしい。
金持ちで遊び人の先輩(70歳位)がいるのですが、私や皆に「男女の仲は寸止めだぞ!」と、しつこく説教します。(私たちは後悔と懺悔だと思っていますが)
このドラマを見ていると寸止めも良いかなと思ってしまいます。
江戸の写真のいつも散歩に歩くところが有って親近感が湧きます。
また楽しみが一つ減ってしまった。
7月 4th, 2011 at 11:20:50
お久しぶりです、KITONさん!!
やはりKITONさんもご覧になっていらっしゃいましたか?
このドラマは、江戸の方ならより一層楽しめたでしょうね、うらやましいです。
確かに、綾瀬はるかは素晴らしかったですね。セカチュウの頃から注目していましたが、再来年はいよいよ大河主役らしいです。
その天然ぶりも含めて、将来、大女優に成長するような気がします。
おっしゃる通り、寸止め、こそ恋愛の奥義だと、若造の私も理解だけはできます。。。。理解だけですが・・・・
3月 31st, 2016 at 20:56:01
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