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活水女子大学ポピュラーコースLive#2

10月 14, 2013 in blog

サボりまくってはや三ヶ月。何かと忙しい昨今。これから更に忙しくなる秋だ。

前回紹介した活水女子大ポピュラーコースのLive Vol2 『Dust Mirits』も、何とか無事終わり、同時収録したライブ音源のミックスもほぼ終了した(今年は早い)のでご報告。

今回の会場は、長崎市浜口町にあるホンダ楽器『アストロホール』 。ここは、長崎のアマチュアバンド御用達の楽器屋さん。安くて親切。アストロホールは、記憶は定かではないが、オープンして10年以上は経つと思う。キャパは、スタンディングでも約100名のこぢんまりしたホールだ。

活水は女子大でもあるし、お客様も保護者の方々を始め年齢層も幅広いので、客席の半分を椅子席とした為、約80名で満杯となった。

みんな、夏休みを返上しての練習の成果を発揮すべくがんばってくれたと思う。

kwassui-live20130929.jpg特に、このコース初の4年生が中心となる『Ramjet』は、この自主ライブ最後となる為か、相当気合い入ってた。勿論気合いだけでなく取り上げた楽曲の難易度も増した上、課題であった耳コピのスピードも飛躍的に上昇した。このRamjetは、主にハードなサウンドかつポップなメロディを持つ楽曲を中心に演奏。後2回、ライブはあるので、最後まで全力でがんばって欲しい。
(バンドがスタートして2年半。その最初から携わったものの一人としては、ここで終わるのが本当に残念。もう少し高みに連れて行ってあげたかった)

2.3年生の『ENO』技術的進歩だけでなく、思わぬ才(しゃべり)にも驚かされた。ENOは、演奏がピアノトリオなので、ジブリのJAZZバージョンとか、東京事変とか、スウィング・シャッフル系の音楽が主だった。
(今後の課題は、やはり、アドリブとオリジナルでしょう!?)

スタートして僅か半年の一年生だけによる『May+』の、普段と何も変わらない度胸にも感心した。
May+は、ボーカル、アコースティックギター、ドラム、ベース、ピアノの5名によるアコースティック・バンド。本人達選曲によるJ-POPと、僕選曲による洋楽を演奏した。
(意外に(失礼!)、リズムが良いことを発見。まだまだ行く末が見えないのも面白い。どう転がってゆくんでしょう?)

kw_live.jpg制作組織運営も、細々指示されることも少なく上手く行えたように思う。

この年頃は、時としてビックリする程成長するものだ。たった半年一年で、見違えるようになったりする。

この仕事(講師)の醍醐味だと思う。ほんの僅かでも貢献できたら幸せだ。

そして、裏方としてお手伝いして頂いた文化コースの皆さん、本当にありがとうございました。

裏方の仕事というのは、地味でつまらないようなイメージがあるが 、本当の裏方の仕事を知ったら、その面白さは、ある意味、表方よりも面白かったりするんだけどね・・・・・それに気付くチャンスがあればいいのにな〜と思う。

しとしと小雨の天気の中、足を運んで頂いたお客様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

来年は、ひょっとすると初のホールライブ(場所は、まだ秘密)になるかもしれないので今からとても楽しみ。次回も是非よろしくお願い致します。

さて、ここからはいつもの技術的お話。興味ない人はどうぞスルーで。

アストロホールのPA機材は、卓がYAMAHA LS-9、メインスピーカーが、ヤマハの2Wayの小型のものが2本プラス、サブローが4本・・・・だったかな? マイクは、定番ものの58&57、ATM-25、AudixのドラムSet・・・・てな感じ。

正直、LS-9は嫌いだ。特にバンドものには全然だめだと思っている。

ドラムが締まらないし、コンプがペラッペラで使えない。それでも使いこなすのがプロなので、当然がんばる。

まっ、当初、危惧していたよりは不安なサウンドではなかったようにも思う。ただ、やはり今回の内容からすればサブローは多過ぎ。半分でも良かったかな・・・・反省。

それに、時間的にハウリングマージンを追い込めなかったのも反省。二、三回ハウらせてしまった 。

PA的には、面白みは少ないですな・・・・・

さて、ここから本題。同時に行ったマルチトラック録音の話。

今回はスタッフのやりくり上、PAやりながらMulti RECも僕が同時にやるという暴挙に出た。

アストロホールにはマルチボックスが無いため、LS-9のオムニアウトを使えるものは(8chまで)そこから出し、残りは、マルチパラケーブルを製作して対処した。結局12ch分必要になり、ライン8ch+マイクパラ12ch+アンビエンス2chの計22tr 同録システムを構築した。

使用機材は、DAWがPro Tools 10+Macbook Pro、オーディオインターフェイスRME  UFX、マイクプリMackie 800R & Focusrite Oct Pre II、アンビエンスマイクAKG C-214。

48kH24bitで約2時間30分ぶっ続け何事も無く録り終えた。(前々日に3時間30分回してテストした)

前回、Digital Performer48kHz16bitで、バンド毎に録ってトータル2時間で最後にバグが出たのに比べると、圧倒的に安定度が増し、サウンド的にも良くなったように思う。

最大の功労者は、やはり、RME UFXとPro Tools 10ということになるだろう。

マイクプリは、この中では、UFXが一つ出て、800Rが続き、ちょっと落ちてOct Pre IIという感じ。

まっ、値段相応ということでしょう。いつも思うが、業務機は価格に正直。

この、3バンド、トータル2時間30分に及ぶライブのMixは、結構のんびりやって実時間20時間程度という、かなりの短時間でほぼ終了した。

これは、春のスタジオ機材一新から約半年、スタジオシステムを徹底的に再調整再構築した御陰だ。

特に、現在のメインモニター『Mackie HR824mk2』 、サブモニター『GENEREC 8020C』の恩恵は計り知れない。

周波数、バランス共に、何の不安も無くMixに没頭できるからこそのスピードなのだ。

それと、新たなMix Mastering Systemの完成もスピードアップに貢献している。

弊社のような地方スタジオは、東京と違い、録音、ミックス、マスタリングといった分業制はほぼない。

録ってミックスしてマスタリングするまで、ほとんど一つのスタジオで担当する。

そして、その予算は常にギリギリだ。

よって、如何にスピードを上げながらクオリティをも上げるかが至上命題であり続けるのである。

そこで、僕のやり方としては、Mix = Masteringという行程で行っている。Mixした時には、ほぼMasteringも終わっているのだ。

ほぼと言ったのは、その完成したMasterは、あくまでも95%程のイコライジング、音圧調整だからだ。

残り5%はわざと残してある。全体を並べたときの若干の違和感や、最後の音圧調整をプラグインで行えるスペースを取っておくのが僕のやり方だ。

そして、Mixの肝は、Mix Oouに使用するアナログ・アウトボードだ。プラグインに関しては手持ちのものでしかないが、知りうる限りのやり方を試した結果、到底アナログ・アウトボードに及ぶものではない、というのが現時点での僕の結論だ。

それに、どこまで行っても、僕はアナログ機材が大好きなのだ。