Archive for 5月, 2013

 

スタジオ・リニューアル#2

5月 14, 2013 in blog

 rl906p-2.jpg珍しく連続投稿。

予告通り、モニター試聴大作戦の第二弾、『Musikelectronic RL-906』

※H255×D200×W180(mm)、5.5kg  パワー(Lo=30W Hi=15W) SPL=104db(1m)

10M無き後、いわゆる、スタジオリファレンス、と呼ぶにふさわしいものは無いようにも思う昨今。

というより、もはやリファレンス等必要ないのかもしれない。

まっ、それだけ業界各企業は知恵を絞りしのぎを削った結果、甲乙つけ難い品々の百花繚乱乱れ咲き、ともいえる。

そんな中から、頭一つ出た感があるのがこのムジーク。(価格も頭一つ飛び出てる)

理想を言えば、今回の906ではなくてウーハー径30cmの922Kとか(1本90万円程!!) 行けたら嬉しいんだけどね。

残念なことに、ある日奇跡が起こっていきなり売り上げが倍増になる見込みも無ければ、資産家のボンボンでもない僕は、ギリギリの予算の中で、何とかピッタリなものを根気強く探し続けなければならない運命なのだ。

愚痴はこのへんにして、早速、サウンドインプレッション。

と、その前に。僕は今回、モニターを2機種入れる予定を立てていた。

一つは、でかくて広くて気持ちのよいサウンドのメインモニター(まるでアホな表現)。

二つ目は、グッと小さいけれど、そこそこのレンジを持ち、メインとの違和感無く、長時間聴いていても疲れない小型のサブモニター。

この二つだ。僕は、RL-906に、サブモニター(実に贅沢な)としての期待を込めて取り寄せたのだ。

さらに言えば、この二つのモニター、コントロールルームの形状から、セッティング位置が、ほぼ、限定されている。

メインは、高さ92cmのスタンド上で、間隔は、130〜150cm程。 サブは、デスクのラック上で、間隔90〜110cm程。

つまりRL-906は、デスク上にセッティングすることを想定していたのだ。

さて、その実際は・・・・・・

到着するなり(GENELECと同じ日)、デスク上にセットしてみる。

むむむむむむむむ・・・・だめだこりゃ・・・・

この906、大きさからは想像できないダイナミックなサウンドが飛び出す。

とてもこの間隔では、正確な音像は結べない。すぐさまメインの位置へ移動・・・・・うん、これでバッチリ。

聴いてすぐに分かる程の解像度の高さ。聴いていたバンド諸君も興奮気味。

バスレフを天井につけるなんざアイデアだねぇ〜。とにかく、今まで、聴いたことの無いようなサウンドに興奮し、レコーディンクをしばし中断し、いろんな音源を聴いてみた。

うーん、良いね。生々しい・・・ノラ・ジョーンズなんて、唇が触れそうだもんね。ミックスやマスタリングにはバッチリだろうなぁ〜・・・・

しかし、セッティングにシビアさが求められるのか、余りフラットではない。結構、デッィプや膨らみを感じる印象。

rl-906-2.jpgおもむろにスペアナで測定・・・。まぁ、聴いた通りの感じ。しかし、音色の印象は素晴らしかったことは断言できる。(音色は、スペアナでは表現できない)

聴きながら、やはり、同じ問題点にぶつかる、当たり前だが、この大きさでは、さすがに望む音圧やローエンドは無理だし、906の外側にメインを置くゆとりはこのスタジオには無い・・・・・うーむ、実に難しい。。。。

なんか、気分が暗くなってきた・・・・

次回は、FOCAL(メイド イン フランス)のCMS65と40の大小コンビの試聴だ。

スタジオ・リニューアル#1

5月 13, 2013 in blog

長崎は、すっかり初夏だ。というより、このムシムシ感は、既に梅雨近しの気配濃厚だ。

さて、製品試聴から足掛け三ヶ月に及んだスタジオ開設20周年リニューアルも先週金曜日をもってやっと完成した。

仕事の合間にちょこちょこちょこやっていたためこんなに長く掛かってしまった。
(半田仕事を手伝ってくれた中込君の素晴らしい仕事ぶりに感謝!!!)

たまったまんまの仕事も山積み。のんきにブログなんぞを書いてる暇等無いのだが、書いておくべきことは書かなきゃならん。ということで、順を追いながら少しずつ進めて行こう。

今回のリニューアルの柱の一つが、モニター環境の改善だった。

8040.jpgよって、やるべきことは、1に、セッティング環境の変更、2に、モニタースピーカーの変更。

1に関しては、後に写真にてビフォーアフターで紹介するとして、先ずは、2のモニタースピーカーの試聴大会から紹介しよう。

これがまた大変だったんだな〜。

ポイントは三つ。第一に、僕にとって気持ちの良い音。第二に、キックの下がちゃんと見えること。第三に、リズム録り時のドラムの音圧を適切に表現できること。

最初に届いたのは、GENELEC(ジェネレック)8040A。フィンランド製。2発で、約200.000円。

届いた日が、大学生バンド『おせちバンズ』のレコーディング開始日。

早速、リズム録りに使ってみる。

・・・・・・・うーん・・・・・音は素晴らしい。・・・・・・がしかし・・・・うーん・・・・

何が、うーんかというと、すぐピークが付いてリミッティングしてしまうんだなこれが。

バンドのリズム録りは、弊社の場合その殆どが、ドラム、ベース、ギター(仮)、ボーカル(仮) で、一斉に録る。

つまり、ドラムの破壊的なパンチ力を適切な音圧でアウトプットできないのですな。

しかし音質は良い。

8040sa2.jpg因みに、スペアナ見ても、下は31.5Hzから確認できる。上は、800から20KHzまで、ほぼ真っ直ぐ。

(100あたりのディップは、壁や床の反射によるものと思われる。早急に対処)

スピードも充分、左右上下奥行きの見え方も申し分無し。 心配したバックバスレフの遅れる感じもあんまりしない。

さすがはGENELEC。条件の一も二も軽くクリア。だから、うーんなのだ。

ピークが付かない音圧レベルでは、はっきりいってロックバンドはノれない。

音圧もスタジモニターにとっては大事な要素なのだ。

よって、条件の第三条に引っかかる。残念ながら8040Aは落選ということになるだろう。。。。。。

続いてのエントリー。

実は、これが今回の目玉の一つ。

現代のスタジオモニターとして絶対の評価を受けている、と言っても過言ではない名機、Musikelectronic (ムジークエレクトロニック)RL-906。ドイツ製。

なんと、ちっこいくせに、1台約200.000円もしなはる。つまり、1set 400,000円也。

詳細は次回のお楽しみ・・・・・