Archive for 6月, 2011

 

新しいオモチャ  Zoom H-1

6月 29, 2011 in blog

img_1102.JPGこれは、いわゆるICレコーダー。

しかし、普通にある会議録音用のようなチープなレコーダーとは完全に一線を画する。

とにかく、小さい、軽い、安い、音良い・・・何拍子も揃っている。

わずか、 縦13cm、横4.4cm、重さ60gのちっぽけな躯体でステレオコンデンサマイクとWAV&MP3で録音できるレコーダーを内蔵。しかも、単三電池一本で10時間近く持つ。

これで実売9.000円を切る。

こいつは、確か昨年に発売されたんではなかったかな?

僕自身は、この上位機種、ZOOM H4nを使った事があって、その高機能にいたく感心しており、H1が発売された時も、すぐにも買いたいと思ったのだが・・・・・

いかんせん、我が社の外録は、レコーダーに、SONY TCD-D10 PROII 。マイクは、始めSONY C-38B×2、現在は、RODE NT-4とのコンビが、ずーーーーっと、20年近く鉄板だった。

なんせ、総額うん十万円の投資。しかもD10は結構な頻度で要修理になって、これがまたアホみたいに高い!!

だから、僕の中ではまだまだ原価消却できてない気がするんですな〜。。。

しかし、10年前までなら、ライブPAのライン録音やSE収録に大活躍したこのセットも、 ライブ録音はMDに代わり、最近では録音する事すら無くなり(かつてはこぞってライン録音を求めたバンド諸君も、近頃では、ビデオカメラで録ったもので充分満足のようだ・・・)、今では、年に二つ三つのSE収録の際に使うだけになってしまった・・・・もったいないね〜。

img_1108.JPGところが、去年から僕は大学でポピュラー音楽の講師もやっていて、録音が必要になった。

さすがに、もうD10&NT4コンビは持っていく気になれない。(でか過ぎてバッグに入らない)

そこで何度か、Macbook Pro+オーディオインターフェイス+ケーブルのセットを持ち込んだりしたのだが(これだとマルチ録音に対応できるし、バッグにはギリ入る)、授業にそこまでいらないし、やっぱ重い。

そこにH-1。重さで約50分の1、価格で・・・・おーっと、これまた50分の1(D10コンビ比。Macセット比だと20分の1)。

がしかし!! その音質は・・・・(勿論、マイクの差分は違いが出るとは思うが)WAVで録ったら・・・そんなに違わないと思う。。。(涙)

とにかく、簡単アンド音良い!!

リミッターは付いていないのだが、かなりピークランプが付いていてもそれほど酷くは歪まない。

勿論、録音レベルの調整も簡単。

img_1105.JPGまっ、何はともあれ、バイクでちょこっとそこまで!!という感じで行きたいので、ZOOM H-1を買っちまった訳だ。(PHOTO サウンドの決め手、ステレオマイク!!)

これだと、常に鞄の中に入れておいても全く苦にならないし、録音準備も手間入らずで即OKだ。

何度も言うが、大きさと価格からは考えられない音質なのだ。凄いねZOOM!!

しかも、USB(2.0Hi-Speed規格)で繋げば、MP3だったらそのままメールで送れたり、WAV(44k-16bit~96k-24bitまで対応)だったら、DAWに取り込んで加工したり、とにかくスムース。

録音時間も、WAV 44k16bitで、付属SDカード(micro2G)でさえ3時間は録れる。(MP3だと最高34時間弱)

SDカードは32Gまで対応しているので、録音時間もまったく心配いらない。

このH-1、音楽やってる人、必携じゃないかな!?

音楽だけじゃないね。映像やってる人も演劇やってる人も必携だね。

(ZOOMの回し者じゃないよ)

他社製でも凄いのが出ている。例えば、TASCAM DR-05とか。一回りでかいのと、電池が倍必要な点を除けば、価格は五分、機能はDR-05の方が上かも? 特にギタリストとかに良さげ。(ピッチ変化のないスピード調整とかリミッターとか付いている。)

ただ、肝心の音質はTASCAM DR-05を聞いてないので分からない。僕は、マイク方式(X-Y指向性=ZOOM、A-B無指向性=TASCOM)で、ZOOM H1をチョイスした。

・・・・・・・

僕が現役バンドマンだった頃、でっかいラジカセ持って練習スタジオに通っていたのを考えると、まさに隔世の感があるね。

素晴らしいもんだ!!

仁  最終回!!

6月 28, 2011 in blog

あ〜・・・ついに来てしまった、最終回・・・・

思えば一年半前、熱狂的に支持され、そして大いなる落胆そしてセカンドシーズンへの期待とともに終了したドラマ『仁』。

今回の セカンドシーズン=完結編は、ほんとーに待ちに待った訳で、常にHDRに録画しつつ生も観る、という熱中ぶり。

そのスタートこそ、期待しすぎた所為もあり、『う〜ん、詰め込み過ぎ・・・』という感じだったが、そこはやはり『仁』、二回目からはいい感じに盛り上がって行った。

回も詰まってくると、やはり来るべきものは来るもので、まずは『龍馬暗殺』。

僕にとっては、 ここが一つのハイライトな訳で一瞬たりとも見逃さないよう瞬きさえ惜しみながら観た。
※今回の龍馬役の内野聖陽さんが最高だったので余計に力が入った。

僕は原作漫画を龍馬暗殺の件までは持っているので、原作版の結末は知っている。ドラマ版はどう来るのかが最大の見所。

原作では、歴史を知る南方先生が(何故か)新撰組の沖田総司とともに、まずは近江屋から龍馬を逃がす事に成功する。

が、史実通りにやってきた見廻り組に、史実通りではない登場の仕方で出て来た中岡慎太郎が斬られ死ぬ。

そして、避難した龍馬を長州藩の東修介が尋ねてくる。彼にとっては沖田こそが仇。(ドラマ版では、龍馬が仇という設定)

そして酒宴の席で、ついに東は剣を抜き沖田に斬りかかるが、止めに入った龍馬を誤って斬ってしまう。

そして龍馬は、仁らの必死の治療介護の甲斐も無く、あの世へ旅立つ。。。という展開。

で、ドラマは、というと、これが結構大きく違った。

龍馬暗殺へ動くのは、会津松平(見廻り組&新撰組)でもなく、薩摩でも長州でも、勿論土佐でもなく、なんと幕府本体。

そして、龍馬とも南方とも関係がある橘恭太郎に白羽の矢が立つ。つまり刺客になれということ。

ちょっとちょっとー、という感じ。ここは苦しかったね。幕府直ということであれば、わざわざ江戸から刺客を放つ必要などない。京には、見廻組に新撰組、名うての殺し屋集団がゴロゴロいるのだ。

で、結局、幕府方に斬られそうになるのを見た東が、奴らに斬られるくらいなら自分が、ということで斬ってしまうという顛末。(その後、東は自刃。悲しすぎるぜ東君。)

そして、その後は同じ展開。結局、龍馬は死ぬ。

あ〜、やはり龍馬は助けられなかったか〜・・・作り手の苦しみも少しは分かるような気がするが、ここのシーンは、いかにドラマ=フィクションとはいえ説得力なかったな〜。

しかし、一年以内に二度も死ぬ男も珍しいもんで・・・・・

イントロが随分長くなってしまった。

そしていよいよ最終回。

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・・・その後、仁はどうなるのか? 咲との未来は? あの胎児型腫瘍の正体は? 何故、タイムスリップしたのか? 消えた未来(みき)は?

すべての謎が解ける最終回。1時間48分、見たね〜集中して。ちょっとCMの多さにいらついたけど。

結論から言うと、・・・・やはり良かった・・・かな?・・

?が付くのは、やはり、パラレルワールド理論を持って来た(来ざる得なかった?)こと、咲が生涯独身を通すのが余りにも不憫だった事(ただ、それだけ想いが深かったとも言える)、咲が養女にする娘(安寿)の両親(野風とフランス人の旦那)のご都合主義的な死(野風は分かるが、旦那は?)、胎児型腫瘍は、もともと双子だった南方仁の片方が一人に吸収されて脳内に残ったものに龍馬の血を浴びた事で龍馬の声を聞く事になる?・・(双子までは良いとしても、その後は苦しいね。リアル医術ドラマが一気に崩壊する)

それに、どう考えても咲が、恭太郎を連れ戻しに官軍と激戦中の彰義隊のいる上野まで走るというとこはありえんな〜・・・女の子が戦闘中の真っただ中へ入れる???

ここはテレビ的ご都合主義全開な感じは否めなかったな〜。

原作では誤って恭太郎が斬る事になっているようなので、それを避けたかったのだろうけどね。 なんか他に手は無かったのかな?

まっ、不満はこのくらいかな?

原作では、幕末に行った仁も現代に戻った仁も両方生存存在し、幕末仁は咲と結婚し、仁友堂はそのまま残ると同時に彼の功績も現代に残るという、八方万々歳のハッピーエンドらしいのだが・・・

ドラマ版は、幕末仁の存在した事さえ消してしまった。

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・・・・・みんなの記憶から、すっぱり仁の記憶だけが消えてしまうのは不自然な気もするしとても寂しい。しかし、そこはタイムスリップ自体がファンタジーなので、ここは神の御心のママということで納得した。

そんなことより、咲の時空を超えたラブレターには泣かされた。

『お慕い申しております』・・・昔の日本語って本当に美しいね。

(肉体的なラブシーンを一切排除したお陰で、ここまで切ないラブシーンを創れたのだと思う。)

ここは、完全に原作を越えた秀逸なシーンだったと思う。

ひょっとしたら、いや絶対に、ドラマチームはこのシーンを活かすべく全体を動かしていったんではないだろうか。

そして、いよいよラストの問題。『何故、仁はタイムスリップしたのか?』

僕が思うのはこんな話し・・・・

現代の医師、南方仁。彼は、かつて優秀な脳外科医だった。しかし、今は、最愛の未来の手術に失敗し自信喪失したダメダメ君に成り下がっていた。

そんなとき奇跡が起こる。神様が粋な計らいで、彼にもう一度チャンスを与えてくれたのだ。

ただし、今一度原点に立ち返り、 鍛え直してから戻ってこい!!

とばかりに送り込まれたのが、ろくな医療道具も薬も無い幕末。

ここで、一つ一つ、周りの人々に支えられながら難題を必死で乗り越えるうちに、徐々に彼は回復し成長してゆくのだった。

そして、彼は帰って来た。咲を助ける為に。しかし、それは同時に、もう一度、未来と出逢う為であり、今度こそ助ける為でもあった(同じ未来ではないが・・・)。

つまり、この物語は、一人の男、南方仁の再生物語であり、未来(同時に咲とも・・・おっと野風もだ!!・・なんてうらやましい男!!)との愛情物語であったと思う。

そして、『命を繋いで行く事』これこそが、一番のメッセージではないだろうか。

勿論、医療問題だけではなく様々な問題をはらむ現代社会を、それこそ『今一度、日本を洗濯致し候・・by 龍馬』みたいなメッセージも当然含まれていたはずだ。

ラストシーンも正に未来への希望(未来=みきというネーミングも恐らくここから)を暗示させていた。

僕は、原作のラストをちゃんと読んだ訳ではないが、ある意味、それを超えた終幕(エピローグ)になったように思う。

いやはや、とにかくタイムスリップ物というのは誰もが大好きな題材だし、始めるのはそれほど難しくない。しかし、問題はどう終わらせるか?!、これほど難しい題材も少ないだろう。

そういう意味でも、素晴らしい締めくくり(多少の無理矢理感は致し方ないとして)で終えれた希有な作品だったと思う。

なんやかんや言っても、僕はこの作品が大好きな訳で、恐らく、生涯のベストに必ず入る忘れられない作品になるだろう。

役者陣やストーリーだけでなく、リアルなセット(特に、最近では考えられないくらい大勢のエキストラのお陰で、本当にリアルな江戸を感じられた)、照明、美術(風景のCGだけではなく、凝りまくった写真(上PHOTO)とか、なんか楽しんでんな〜)。そして、素晴らしい素晴らしい音楽。。。。。。

何より、自分の生まれたこの国を、もう一度好きにならせてくれた物語だった。

(タイトルバックに出てくる、幕末〜明治期の江戸・東京の写真を見るだけで目頭が熱くなるのは、音楽が素晴らしいだけではないだろう・・・)

製作者の皆様、本当に素晴らしい作品ありがとうございました、堪能させて頂きました。

HTB

6月 24, 2011 in blog

とは、言わずもがなハウステンボスの事だ。

今日、昼間としては何年かぶりに行った。残念ながらプライベートではない。

来月行う仕事の打ち合わせと場当たり(下見)の為だ。

ここは、弊社のWEB内のヒストリーにも有るように、オープニングから約2年間、音響(PA)担当として常駐していた。(僕自身は、オープン時前後の数ヶ月)

園内に入って一番目についたのは緑溢れる木々の成長ぶりだった。。。。。。

もう、約20年にもなるからね・・・・・・(遠い目)・・・木もでかくなる訳だよな〜。

しかし、ここは相変わらず暑い。(確実に長崎市内より暑い)

さて、今回の仕事、PAではない。

とくれば勿論レコーディングですな。つまり、出張録音改めモバイル・レコーディングなのだ。

昨年来進めて来たモバイル充実計画が、いろんな形で活躍するようになってきてとても嬉しい。

内容は、某有名ミュージカル劇団様のアルバム一枚分の唄ものレコーディング及びCDプレスまで一式・・というもの。

img_1087.JPG演者の方々は、まさにプロフェッショナルな方ばかりなので、気が引き締まると同時にヒジョーに楽しみでもある。何せ上手い人のプレイを録音するというのは、この仕事の最大の喜びの一つだからね。

勿論、こちらのミスは許されない。武者震いするね!!

詳しい事はまだはばかれるので、いつかまた機会を設けたい。

しかし、今のハウステンボスで、こんな本格的なミュージカル・ショーが行われていたなんてちーとも知らなかった。

興味のある方は是非足を運んでみて下され。決して、後悔する事は無いと思います。

話しは前後して、今日の足は諸事情あって電車。

電車とくれば、そりゃあ駅弁でしょ!! と、勿論買いましたさ!!

img_1098.JPG(PHOTO すり身揚げ弁当)

長崎は、練物王国。長崎人はすり身揚げのことを“カンボコ”という。

しかし、晴れてホント良かった。久しぶりやね、こんなに気持ちよく晴れたのは。

(お陰で、汗ダラダラ)

それに、この景色を見れただけでも電車に乗った甲斐があったよ。(PHOTOは、大村湾の景色)

こんな景色を眺めながらの駅弁、美味いに決まっとるよね!!

img_1093.JPGそして、電車はハウステンボス駅へ。

最初に目に入るのが、入り口前にドーンとそびえる『全日空ホテル』

ここには、何度か来た事がある。

ここの鉄板焼きはマジで美味い。

また是非来たいもんだ。

・・・・・・・・・・・・

打ち合わせも無事終わり、中々良さそうな録音場所も決まった。

あとはしっかり準備するだけだ。押忍!!

・・・・・

・・・・

【おまけ】

img_1094.JPGハウステンボス駅から、園内に向かう歩道で見つけたBoseのスピーカー。両サイドに、数メートル毎設置してあった。

僕は、音が聞こえると反射的にスピーカーを探すように身体がなっている。正に職業病やね。

・・・しかし、これはないね。ハウステンボスさん。

僕らが入った頃にも、この点(音響装置及び設置)についてはかなりがっかりしたもんだった。

というのも、ここのオープン時のキャッチコピーは『西のディズニーランド』 だったから。

僕は、この仕事(ハウステンボスPA)が決まると、すぐさまディズニーランドへ行った。勿論自費だ!!

そこで驚愕したのは、すべてに渡る徹底ぶりだった。

ショーが、とか、アトラクションが、とかじゃない。もーとにかく全て!!だった。

で、音響。ディズニーランドに行った人なら分かると思うが、どこにいても音楽が聞こえる。

しかし、スピーカーは決して見えない。つーか絶対に見つかってたまるもんか!! くらいの勢いだ。

例えば、誰もが知ってる『シンデレラ城』。

ここに入ると、まず薄暗く狭いエントランスで、あの鏡の中の悪魔が出迎えてくれる。

そして説明をしてくれるのだが、こんな狭い部屋で全体からエコーが帰ってくる。

決して前からではない。つまりサラウンドね、当時から。

そこで職業病。暗い中必死で目を凝らすと・・・・あるある・・・天井の四隅に無数の穴。

スピーカーが隠されているのだ。ここからエコー(リバーブ成分)が出されていたのだ。

ディズニーでは一事が万事、すべてがこうだった。決して、お客(ディズニーではゲストと呼ぶ)に、舞台裏は見せないのだ。正に、夢の国とはかくあるべきだろう。と、当時の僕は深く心に刻んだ。

しかるにハウステンボス・・・まっ、多くは語るまい、察して下され。

そして今日・・・・・・こんな丸出しで・・・・・ 大丈夫だろうか?

決して身内びいきでいうのではなく、音響を軽視していては決してエンターテイメントは成功しないと思う。

ディズニーだけじゃないぜ。

たとえばジョージ・ルーカス。彼のチームが開発したTHXという基準。音質や音圧のみならず、スピーカーやアンプにまで厳しい基準が設けられた。各々映画館の諸事情は一切認めないという厳しいものだ。

つまり、彼は、自らの映画に収められたサウンドをそのままお客に届ける事を徹底してこだわった訳だ。

それは、サウンドが人々に及ぼす効果(自覚・無自覚含めて)を熟知していたからだ・・と思う。

これで、この方式を採用するしないに関わらず、映画音響は根底から変わった。

日本が世界に誇る大巨匠、黒沢明監督も、ものすごく音響にこだわった方だった。

アメリカンアイドル10・フィナーレ!!

6月 06, 2011 in blog

とうとう終わってしまった、アメリカンアイドル。

最終2TOPに残ったのは、スコッティ・マクリアリー(17歳)、ローレン・アライナ(16歳)という最強10代コンビ。とはいっても実力は尋常ではなく、とても十代とは思えない(ルックスも)。

特にスコッティの低音ボイスは魅力充分で、そのルックスも相まって、既に、スーパースターのオーラさえ醸し出している。

カントリー界のニューヒーローとして、爆発的に売れるに違いない。

やっぱアメリカって、カントリーの国なんだね・・・と思った。女の子のローレンもやはりカントリーシンガー。ただ、彼女の声は、まさに『こりゃー売れるだろうなー』と、思わせるような、ロック&ポップなテイストも充分で、カントリーにとどまらない活躍も期待できそうだ。

僕が思うに、即戦力はスコッティ、将来性はローレン、といったところか。

そして、決勝投票発表に至るまでの盛り上げ方がホント素晴らしかった。

ゲストも、アメリカ最高視聴率を誇る番組だけあって、まさに豪華絢爛。

御大トニー・ベネット、サルサのスーパースター、マーク・アンソニー(ジェニファーの夫)、ビヨンセ、ジューダス・プリースト・・・・他〃

ジャズからヘヴィメタまで、アメリカ音楽文化すべてが網羅されていると言っても過言ではない。

そして、ゲストオーラス、われらがスティーブン・タイラー。

でも・・・ピアノ弾き語りで『ドリーム・オン』を唄い出したのには、少しがっかりしたし(ピアノがあんまり巧くないんで、リズムも唄もフラフラ)、何より、エアロスミスでないので、バンドサウンドがまったく違う。(ジョー・ペリーのむかつく顔が目に浮かぶようだ)

あー、やっぱりスティーブンは、良くも悪くもエアロスミスのボーカルなんだな〜、と確信したシーンでもあった。

お客は大熱狂だったけどね。

そしていよいよ発表・・・・結果は、カントリー王子、スコッティ!!

納得かな。というより、どっちでも納得。だって、甲乙なんてつけられない。そんなレベルじゃないもんね。

さぁー、また、次なるシーズン(11)が始まる。また、全米から10万人を越える挑戦者が集まるのだろう。(今回は、なんと12万数千人だったらしい)

それだけの価値はあるよ、この番組。なんといっても、すべてが生演奏。バックの演奏陣の巧さも半端無い。

どっかの国のように、演奏、ほぼカラオケ、ボーカル、全編ピッチ補正済み、なんていうようなせこいもんとは訳が違うのだ。だから唄だって、微妙に音程が外れるとこもちゃんと分かる。

でも、それが本物だろ?

ピッチ補正の話しが出たついでに・・・・

ピッチ補正プラグインについて話そう。

これは平たく言うと、音程の外れたボーカルを機械で簡単に直す、という魔法のようなコンピューター・ソフトの話し。

いわゆる業界に(嫌な言い方やね〜)おいて、ボーカルのピッチ(音程)を補正するようになってどれくらいだろう・・・

実はかなり古い。僕がこの仕事を初めた直後(27〜8年前)くらいには、既に聞いていた。

その方法は、狂った音程の箇所を別チャンネルにコピーし、それにイーブンタイドのハーモナイザー (当時、世界中のスタジオ及びミュージシャンがこぞって手に入れた画期的なエフェクター)をかける。

ハーモナイザーは、ピッチを変える事ができたので、ここで矯正して本編と入れ替えた訳ですな。

まっ、プロが堂々とズルをしていたわけだ。

この頃は、如何に早く確実にこの作業ができるかで仕事が決まる程だったとも聞いた事がある。

(かなりの職人技だからね)

当然、その対象は、歌のへたくそなタレントとか、アイドル系とか、に限られていた・・・はず・・・

ところがだ、ちょっと前に、テレビ局に勤める同業の知り合いに聞いた話しによると、ほとんどすべての音楽番組のボーカルは、プラグインによって補正されているという。

金曜夜のあれだって、某国営放送のあれだって、サングラスかけた博多のおっさん司会のあれだって、・・軒並みすべてだと、彼は断言していた。

マジかよ!?

これでいいのか?

最近では、DAWのプラグインソフトとして、かなり簡単に手に入る上、その操作も驚く程簡単。

代表は ANTALES AUT-TUNE、WAVES TUNE、CELEMONY MELODYNE・・あたりか。

アマチュアでも、相当な割合で使ってるんじゃないだろうか。

勿論、弊社のシステムにも入っている。

しかし僕は、これまでずーっと、意識して避けて来た。

だってさ、 やっぱおかしいでしょ? 外れてるもんは外れてるって認識しなきゃ。進歩しないでしょ!!

わっ、外れてるっ、恥ずかしーっ、と思うからこそ練習するんだべ? 違うかな?

じゃ、ライブはどーすんの?! そこらの耳の悪い素人は分かりゃしないさ、とか思ってんだとしたら、即刻ミュージシャンなんか止めちまえっ!! って話しだわな。

ライブだってなんだって、分かるって!! 当たり前に。

その前に、本人がいやだろう? そんなズルした自分に、何よりへたくそな自分に!!

・・・・こんな考え方って、古いのかな?

まっ、あまりにも気楽にピッチ補正を使うきらいがありすぎるので自戒を込めて書いてみた。

勿論、気持ちはよーく分かるんだよね。パフォーマンスはバッチリだった、でも、あそこのサビの、あの一音がビミョーにフラットしている、だからそこだけお願いっ、てね。

それとも商品なんだから、と割り切るべき? (グラビアだって何だって、修正の嵐だべ?)

でもね、僕だったらこう思うんだな。その音源を聞く度に、きっといたたまれない後ろめたい気分になるって。つまり、自分の作品に誇りが持てなくなる。。。

そんな作品、売っても良いのかい?・・・・てね。