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87 vs 37

7月 17, 2010 in blog

ここんとこ、ずっと、高浪氏の『龍馬のハナ唄』青盤に続く赤盤の製作に勤しんでいる。

CD作るからには、売らねばなるまい!! ということで、昨日も、宣伝を兼ねた地元民放のTV取材が入った。

img_0917.jpg主役は、フィリピーナの歌姫、エミィー嬢。PHOTOの通りのべっぴんさんだ。

この日は、彼女の歌録りだった。曲は、いにしえの名曲『チョットマッテクダサイ』

(僕は、この歌を口ずさむとき必ず♪〜ちょっとま〜れーくらさ〜あ〜い♪と、唄う)

(因に、この美しい曲、あの大巨匠、バート・バカラック大先生のペンによるものらしい・・・さすが・・・)

エミィー嬢、とにかく歌がうまい。何度唄っても、それこそファーストテイクから、ほぼ完璧。

若干ハスキーなとこもグー!! 残念なのは、声量が小さいことくらいかな・・・・

高浪氏の面白いところは、曲に合わせて、どこからかピシャリな人材をスカウトしてくるところだ。

その着眼点や発想は、ちょっとマネできんな〜。。。。

さて、ボーカルレコーディングのキモは、何といっても、マイクセレクトだ。

ここを間違うと、どんな素晴らしいボーカルもおじゃんになるので、 エンジニアは、ここぞとばかりに全神経を傾ける。

で、今回、僕は、初め、AKG  C414を立てて、待っていた。前回の方(この曲、三人のフィリピーナがボーカルを務める。)も、とても上手くて、彼女には、414がぴったりだったからだ。

ところが、唄い始めて直ぐに、それが間違いだと気づく。エミィー嬢の声はとてもソフトだったのだ。

そこですかさず、ノイマンU87Aiにチェンジ。すると、こっちの方が断然良い。

しかし・・・・僕は若干の違和感を覚える。そこで、ふっと、先日、マッキーが治してくれた、SONY C-37Aを思い出した。

早速、セッティングし唄ってもらった。

素晴らしかった。見ていた全員がC-37Aを支持した。すごいぞC-37A!!

50歳の国産マイクが、定価380.000円のドイツ野郎を打ち負かしたのだ!!

喜んで、次のテイクに移ろうとした瞬間 、僕は、いやーな音を発見してしまった。

ノイズが出ているのだ、C-37Aから。オケに混ざると聞こえないが、単独だとはっきり聞こえる。

C-37Aは、相当、ゲインが低い。唄うエミィー嬢も相当声が小さい。

いきおいヘッドアンプのレベルを相当上げざるを得ない。ヘッドはさすがAVALON なので、それだけ上げても、ほぼ気になるノイズは出ない。

犯人は明らかにC-37A、なんといっても、50歳・・・ゴロゴロゴロゴロ・・・低いとこでノイズが唸っている。

仕方ない。結局は、U-87Aiで録りきった。

しかし、このまま、C37Aを諦めるなんてできない。それだけ素晴らしいのだ、サウンドが。

早速、僕の信頼するハードマン、マッキーに預けることにした。頼むぜ、マッキー!!

img_0915.JPG※PHOTOは、エミィー嬢の前日のレコーディングに来た、ちびっ子達。 ♪『あっかとばい』『でんでらりゅう』ちゃんと練習してて、素直で、とても上手でした。

・・・しかし、男と女って、この頃からはっきりと差があるのな〜・・・・

ところで、C-37Aのサウンドの何が良かったのか? どこがU-87Aiと違うのか?

37は、チューブ、87はトランジスタ。

言ってしまえば、そこの違いだ。37は、シャープで抜けも良いが、温かく艶かしい。声を張っても、パキーンとは来ない。

87は、それこそバカ正直だ。シャープでスコーンと出てくる。でも、温かくもないし、声を張れば張っただけ、パキーンと出てくる。

ギターアンプと一緒だね・・・・ チューブアンプとトランジスタアンプとの差。

そして今日で、高浪慶太郎氏、帰崎第二弾、『龍馬のハナ唄 青盤』の録りと、僕が担当するミックス作業のすべてが終了した。

本当に長い間ありがとうございました。楽しかったです。

発売は、10月初旬の予定らしいです。僕の誕生日(10月5日)と近いね。

みなさん、是非、お買い求めいただきますようお願い申し上げます。

チャオ!!

復活

7月 11, 2010 in blog

どちらにに軍配が上がるのか? 楽しく華麗なサッカーか、組織と規律のサッカーか?

勿論、ワールドカップ準決勝、スペインvsドイツのこと。結果は、楽しく華麗なサッカーのスペインに軍配があがった。

20100708-00000042-jij_vanp-socc-view-000.jpg僕は、スペイン贔屓だったので嬉しかったが、準々までのドイツの圧倒的な強さを見て、スペイン危うし、と思っていたので、嬉しさもひとしおだった。

が、しかし!! なんで放送がない?! そーだろ?!! 我が国の放送局はおかしい??!!

自国が終わったら、人類最大の祭典も終了か? おかしいだろ? 今からが本当のお楽しみなのに!!

しかも、自慢じゃないが、おいら、高い金払って、有線テレビと契約してる。それだけじゃない。WOWWOWもFOX-TV さえもだ。

それなのに、そのどのチャンネルでも放送しない、というのはいったいどんな理由があるって言うんだー? 銭返せーーーー!! ふざけてるぜまったく!!

・・・・・・

そんな腹立つこととは裏腹に、昨日はとっても良いことがあった。

エンジニア仲間のマッキー君が、昨日、スタジオに来た。

まっ、仕事の打ち合わせが、その用件なのだが、素晴らしい手土産付きだった。

すっかり忘れていたのだが、僕は数ヶ月前(3ヶ月くらい?)、古ーい、チューブコンデンサーマイクの修理を、彼に依頼していた。

このマイク、SONY C-37Aという、知る人ぞ知る銘機だ。

大昔、長崎の某民放が、古いマイクを一斉放出したおり、知り合いから譲ってもらった一本だった。

当然、名機だということは知っていたので、すぐさまスタジオで フル稼働になった。

その音質は、とにかくシャープで抜けが良いけど、色気がある、という日本製には珍しいタイプ。

とてもゲインが低いため、弱音楽器や、声量のないシンガーには不向きだ。

しかし、相性の合ったボーカルやアコースティックギター等は、素晴らしいサウンドをピックアップしてくれた。

しかし、なんといっても、発売以来50年の超古参機材、数年後、調子が悪くなった。

sony-37a.jpg僕は、すぐさまSONY本社へ送り、修理を依頼したが、返ってきた言葉は、『あまりに古すぎて、修理不可能。勘弁して下さい。』というものだった。

自分とこで造っておいて勘弁して下さいも無いだろうと思ったが仕方なかった。

しかし、だからといって捨てるには忍びなく、スタジオの隅でひっそりと眠ってもらっていたのだ。

それから数年後現れたのが、マッキーだ。なんと彼は、○○○○の正社員。当然ハードバリバリ。

完治は期待しない約束で、気長に診てくれるよう頼んでいたのだった。。。。

前置きが長くなった。

帰ってきたC-37A。セッティングももどかしく、スタンドに立て、卓に繋ぐ。

チューブだから、しばしあっためた方が良いのだろうけど、気が焦っているので、そんな基本も忘れすぐさま、フェーダーアップ・・・・・・・・

出てきて出てきた・・・・おーーーーーっ、あの日のままだーーーー、いや?! もっと良くなってる。SNが良くなってるぞ。凄いぞマッキー!!!

音質を一番気にしてくれていたマッキー。いやー、言うことなしばい。サンキュー!! ずーっと大事にするばい!!

さぁー、これから何に使おうかなー・・・C-37A

アコースティックで大人な女性シンガーなんぞにぴったりのはず・・・なんやけどな〜