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Vocalist IV&名盤シリーズ#12

5月 06, 2010 in blog

連休明けと同時に雨だ、長崎地方。なんか、出来過ぎだ。

ここんとこ暇だ。まっ、ちょっと忙しすぎたのでちょうど良い休養になってると思えば良いのだろうけど、生来の貧乏性がね・・うずく。

で、暇な時間を利用して、青春時代の穴埋めを果たすべく、せっせとYOU TUBEを漁っている訳だ。

前回に紹介した、ファンクの帝王『ジェームス・ブラウン』ネタをもう一つ。勿論、僕自身、このお方、大好きだ。

その、圧倒的なグルーブ、カリスマ性というか存在感は、もうド変態というしかないね。

(ただ、それがあまりに凄すぎて、本来の歌唱がとてつもなく素晴らしいという事が見過ごされているきらいもある。)

そこに、白人のくせに帝王に挑もうという無謀なおっさんを発見!!

名を、ロバート・パーマーという。イギリス人だ。

この名を知る人は、そう多くないだろう。元々、知る人ぞ知ると言った、ソウル・シンガーだったのが、1985年に、イギリスで結成されたスーパーグループ『パワーステーション』のボーカルとして、突如としてシーンの最前線へ躍り出たかと思ったら、あっという間に脱退し、その後は、元の渋い路線へ戻ったからだ。

このバンド、メンバーが、デュラン・デュランからアンディ・テイラー(Guitar)とジョン・テイラー (Bass)アメリカのファンクバンド、シックからトニー・トンプソン(Drums) と、バーナード・エドワーズ(プロデューサー)というド派手なメンツ。

power_.jpgで、出したアルバムがゴツかった。(名盤シリーズ唐突に復活。)

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったニューヨークのその名もパワー・ステーションというスタジオで録音されたアルバムは、新進気鋭のエンジニア、ジェイソン・カサロによる圧倒的なサウンドで、あっと言う間に世界を席巻した。

このアルバムのサウンドは、とてつもなく流行り、日本でも、レベッカやら、吉川晃司やら、Be`sあたりが真似しまっくってたね。

というか、ニューヨークまでいって、ジェイソンにミックスしてもらった連中がいっぱいいた。

このアルバムは、まさに僕がエンジニアになって、これからガンガンやって行くぞー、といった時期に出たし、同じパワーステーションのエンジニア、ボブ・クリアマウンテンが大好きだったしで、めちゃくちゃ研究したアルバムといえる。

このアルバムを象徴するのが、タイトなトニー・トンプソンのドラムを、クロース・マイク(近接したマイク)と、アンビエンス・マイク(離れたマイク)で録り、ミックスの際に、アンビエンス・マイクをビシビシにコンプでつぶし、それにノイズゲートをかけて、クロース・マイクとミックス、という、いわゆるゲート・リバーブ・サウンドだ。

ただ、普通のゲート・リバーブと違ったのは、いわゆるリバーブマシンを使わず、自然なアンビエンス=リバーブを使った事と、ドラム全体にかけて、とてつもなく荒々しくバワフルなサウンドにした事。

その代表的な曲を紹介しよう。『Some Like It Hot』

本題に戻そう。このパーマーさん、見てくれは、いつも高そうなスーツをダンディに決めて品良く見えるが、怪しく光る目が、そのド変態ぶりを隠せない。

ド変態同士ががっぷり絡んだ白黒ショー、『I Feel Good』続けてお楽しみあれ。

(※後で分かったが、このパーマーさん、2003年に亡くなっていた。わずか54歳だったという。それだけじゃない。ドラムのトニー・トンプソンも同年に亡くなり、プロデューサーのバーナードは1996年には亡くなっている。合掌。)