Archive for 7月, 2008

 

再来年の大河は、・・

7月 24, 2008 in blog

cimg1106.JPG坂本龍馬に決定したらしい。

かつて、NHK大河は、司馬遼太郎大先生の『竜馬がゆく』をやって大こけしている。

今度こそ、の意気込みで、日本歴史上最大級のスーパースターに取り組むんだろうな〜。

自他共に認める龍馬フリークの俺様なので、最大級の関心を持って注目して行きたい。

やはり、胆は、龍馬を誰がやるか。・・これに尽きると思う。

勿論、脚本も大事、演出も大事。当たり前だ。

しかし、“龍馬”をやる場合、最も大事なものは、キャスティングだ。

それくらい、龍馬の持つ魅力が、 物語の大勢を決める。

なんといっても、司馬=竜馬のイメージ+各自の思い入れ で、ギンギンになったファンが観るのだ。

ちょっとやそっとの役者じゃ耐えられないだろうな〜。

かつて無謀にも、僕自身、自分の舞台作品に龍馬を登場させた。

そう、長崎は、龍馬にとって深い縁のある町なのだ。

物語を書いているうちは良かった。一番好きな男の話を書くのだ。楽しくてしようがなかった。

ところが、キャストが公募され始めて、はたと気付いた。

市民役者の中で、龍馬をやれるような人が来るのか、ということに。

この時は、奇跡的に素晴らしい役者さんに恵まれたので、心から楽しんで舞台を作ることが出来た。

ありがとー!!! 佐藤君!!!

しかし、一体誰がやるんだろうな〜。久々にワクワクする。

これまで龍馬を演じた俳優は、原田芳雄、渡辺謙、江口洋介、佐藤浩市、中村雅俊、玉木宏、藤岡弘、根津甚八、萬屋錦之助、石原裕次郎、武田鉄矢、市川染五郎、・・・・・・etc

ざっと挙げてもこれだけ思い出せる。個人的には、『龍馬暗殺』の原田芳雄の風貌がドンピシャだったが、あまりにギラギラどろどろし過ぎていて龍馬らしい闊達さに欠けるので、結局バツ。

新撰組の江口洋介は、かなり良かったし、同じ三谷作品の『龍馬の妻の夫と愛人』の、ニセモノ龍馬役も秀逸だったので一票。

他は、いずれももう一つかな? 根津甚八なんかは以蔵がドンピシャだったのに、何故龍馬なんやろ?

あの茫洋として、誰もが引き込まれたという明るさは、若い時の中村雅俊が近いが、もはや年がね・・・

実際に自分自身が観た龍馬モノの中で、トータルで最も良かったのは、意外にも武田鉄矢の『坂本龍馬』だ。

勿論、風貌的にはまったく受け入れがたいが、武田鉄矢こそ、マンガの『おーい竜馬』を含め、それまでのスーパーヒーロー像を根底から覆し、ぐっと身近にした最大の功労者かもしれない。

このドラマは、多分、1983年頃、テレビで放映された。確か、二時間の二回放送だったような気がする。

すでに熱狂的な龍馬ファンだった僕は、当時のベータ・デッキで録画した。

とにかく驚いたのは、全編、BGMがビートルズだったこと。いったいどんな手を使ったのかは想像もできないが、一曲残らず、徹頭徹尾ビートルズだったと思う。

それがまぁ〜、ピシャリ合うんだわ。

それにキャスティングがまた凄い。武田の発案かプロデューサーかは分からないが、ほとんどの男キャストがミュージシャン。一部、?が付くのもあったが、ギラギラとした存在感や花もあって、幕末のきらめく刹那がうまく表現できていたんじゃないだろうか。

なんと、龍馬暗殺犯を沢田研二が演じた(史実からは遠く離れたけどね)し、お龍は、故夏目雅子だった。

※個人的には、彼女を凌ぐお龍役は存在しない。

とにかく、幕末青春グラフティとして、かなり魅力的だった。

※後に、このドラマのヒットを受けて制作された映画『Ronin』は、悲しいくらいの駄作だったので、余計に、このTV版『坂本龍馬』のDVD化が望まれるところだが、ビートルズ関係をクリアできないだろうな〜・・残念!!

※誰か、この作品の映像持ってないですかね〜。
昔、持っていたベータ版は、VHSへ転換する際、Hビデオと一緒に後輩に譲った。クゥー、一生の不覚。

いずれにしても、二年後のお楽しみ、ということで、全国の龍馬ファンの皆様、共に楽しみましょう!!

最近のドラマ=マンガ

7月 21, 2008 in blog

が、オモロイ。

僕が欠かさず見ているのは(見れない時は録画しても見る)、土曜のルーキーズとヤスコとケンジ?(だったかな?)

7時56分からルーキーズ、たて続けにヤスケンだから、まさにゴールデンタイム!!

いずれもマンガ原作だ。

ルーキーズは、不良学生が熱血教師と共に、甲子園という夢に向かって、熱く突っ走るドラマだし、ヤスケンは、元暴走族総長のアニキが、妹を愛する余りに暴走しまくる、やはり熱い、兄弟愛? 家族愛? を描いたドラマだ。

キーワードは熱さ、だ。

共通点は、主人公(ルーキーズの川藤とヤスケンのアニキ)に微塵も迷いが無いところだ。

現実にはこうはいかねぇって分かっていても、無条件に共感してしまうのは、この、熱さ、に魅かれるからだろう。

時代は熱さを求めているのかな?・・・だとすれば嬉しいね。

昔から、マンガ家はスンゲェ〜な、と思っていた。

何せ、原作、脚本、演出、作画、構成・・・ほとんど全てを一人でこなす。恐るべき、才能と仕事量だ。

因に、ルーキーズは今週遂に最終回だ。二時間スペシャルだ。(ゲェッ!!! ヤスケンどうすんの??)

心して見ましょう。

ところで、話は全く変わるが・・・

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長崎市には“濱屋”という老舗デパートがある。その名も浜の町という長崎市一の繁華街のほぼ真ん中にある。

文字通り長崎を代表する百貨店だ。

中には、その昔、僕が幼少のみぎり、初めてオムライスを食べたレストランがある。

随分前に、閉鎖されたとの噂を聞いた覚えがあるので、もう無いものと思っていた。・・・・

それがあった。たまたま買い物に行ったついでに発見した。

思わず 嬉しくて、昼飯を食った。

注文したのは、こういう店の王道、『ハンバーグセット』

味は・・・・・・普通のファミレス並に旨かった。

初めから分かっていた筈なのに、・・何となく、物足りなさが・・・・

一体何を期待したんだろう。・・当時の味が続いている筈も無いのに・・・

ハマスカ#2

7月 14, 2008 in blog

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日曜は、僕が担当する2回目のハマスカ。

ゲストは果里さん。

長崎在住だが、メジャー契約を果たしたプロだ。

彼女とは、20年近い知り合いだ。

その昔、ガールズバンドのボーカルだった。

正直に言うと、当時の印象は薄い。

しかし、やり続ける、ということは素晴らしい。

彼女の唄は、この長い年月をくぐり抜けてきただけの、強さ、しなやかさ、美しさを備えていた。


一途、ひた向き、・・・月並みな言葉しか出てこなくて申し訳ないが、彼女にはそんな言葉が似合う。

機会があれば、是非、聴いてみて下さい。

名盤シリーズ#6

7月 11, 2008 in blog

今日は、次の仕事へ向けての準備日。

セットすると大した事ないように見える機材も、ラックに詰めてトランポ状態で積み上げれば、結構な量になる。

この仕事を始めた時から思う事は、機材が、より小さく、より軽く、ならないか、ということ。

しかし、昔に比べれば、これでも相当小型化したんだけどね。

で、何をするのか? 録音に行くのですな。普段僕らは、スタジオで録音しているわけだが、モノによっては、うちのスタジオでは録れないものもある。狭過ぎたり、録音する場としての音響に不満だったり・・

今回は、ブラスバンドを録りに行く。これは、多重録音の無い一発録音なので、ライブ録音とも言える。楽しみ楽しみ

で、今日、紹介する一枚も、ライブ盤だ。・・・僕の人生を変えた一枚だ。

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タイトル:   ライブ・イン・ジャパン

アーティスト: ディープ・パープル

プロデュース: ディープ・パープル

エンジニア:  マーティン・バーチ

1972年 大阪フェスティバルホール・東京 武道館

この作品を初めて聞いたのは中三になった春。

この件は、ブログの一月に詳しいので割愛する。

とにかく衝撃だった。これを聞いていなかったら、恐らく僕はバンドをやっていない。

もしそうだとしたら、僕の人生はどうなっていたのか・・・・まったく違ったものになっていたのは間違いない。

それほどこの作品は僕にとって重要なのだ。

しかし今日は、あえてサウンドのみに絞って語りたい。

バンドサウンドが凄まじ過ぎるあまり、この作品の音の良さについて語られる事は少ない。

しかし、この作品のエンジニア、(イン・ロックからカム・テイスト・ザ・バンドまで)マーティン・バーチの腕はただ事ではない。

ディープ・パープルの作品全体にいえる事だが、非常に音がクリアーだ。

この点、同時代のライバルといわれたZEPとは対照的だ。

爆発するエネルギーをそのまま録ろうとしたZEPと、熟達した演奏家集団のパープルの、端正ともいえる演奏スタイルとの違いからだと思う。

分かりやすく言うならば、各楽器を溶け合わせ、その場の空気感まるごと録りたいZEP。
※これは、ともすれば、音が団子状態になることを意味する。

できるだけ各楽器を分離してクリアに録りたいパープル。

更に言えば、近い音を嫌ったZEPと、目の前に張り付きそうな音を好んだパープル。

※面白いのは、こんなに近く音を録っても、アメリカンロックのように乾いたサウンドになっていない点だ 。
あくまでもブリティッシュらしく、ウェット感を伴った近さなのだ。・・・名人だな〜。

このブリテッィシュ・ハードロックを代表する二大バンドは、有る意味、対照的なサウンド指向を持っていたようだ。

こうしたパープルの持つサウンド指向にピッタリの録音テクニックを持っていたのが、マーティン・バーチだといえるのではないだろうか。

そんなバーチのテクニックがより分かりやすいのがこの作品だ。
ライブステージを上空から撮った写真をジャケットに使用しているため、かなりの情報が手に入る。

例えば、ドラムにはどんなマイキングが施されたか、とか、ボーカルマイクが、リードボーカルのイアン・ギラン1本しか無い、とか、ステージ上には一切のコロガシモニターが無い、とか。

ドラムマイキングに関して言えば、キックとスネアはシュアーのダイナミックマイク。スネアのボトムは無し。トップは、恐らくノイマンのU-67。タムが難問なのだが、・・多分、コンデンサーの何かだ。

ボーカルが1本ということは、ライブを録る上でこの上も無いアドバンテージだ。

何故なら、ボーカルマイクのゲインが、全マイクの中で最も高い。ゆえに1本でも増えれば、それだけ被りが増える。つまり、音が濁る、ぼやける、要素が増えるのだ。

同様に、コロガシがないため、被りが少ないすっきりしたサウンドになっている。

※(コロガシ自体が、この時代にはまだ無い!!! が、ステージ下に、当時名機と言われた、シュアー・ボーカルマスター?というボーカルアンプが2本立っている。ジャケット内フォトで確認できる、マーシャルのPAスピーカーがドラムの横に立っているが、ひょっとすると、これもボーカルモニターかも? いずれにしても、現代と比べれば、聞こえないに等しい環境で唄っていたに違いない。)

つまり、当時のディープ・パープルのライブセットそのものが、音が良くなるための条件が満たされていたのだ。

一頃、このアルバムには様々なゴシップが囁かれた。いわく、かなりの部分をスタジオで録り直した、だとか。

結論から言えば・・・ナンセンスだ、そんなもん。

僕は、ありとあらゆる角度からこの作品を聴いてみた。・・で、あり得ない。

ボーカルのサウンドは明らかにライブ用マイクの荒れたサウンドだし、リッチーは、かなり間違っているし、マーシャルのサウンドはこの作品だけのサウンドだ。

良過ぎたためのデマだろう。

それにしても、この凄まじくドライブしまくったサウンドは、熟練したミュージシャンの底力をまざまざと見せつけられる。

ドラムは、抜けまくったスネアに粒が見えそうなシンバル。キャリア中最高だと思われる、リッチーのストラト+マーシャル・メイジャー200+ブースターのサウンド。ハモンドのトーンバーを自在に繰りながら、ボリューム操作だけでマーシャルから変幻自在のサウンドを奏でるジョン・ロード。こうして聴くと、改めて存在感の大きさに驚かされるロジャー・グローバーのベース。 一個一個の音が本当に良い。

あえて失礼を承知で言えば、この時期のパープルは誰がやっても良い音で録れたかも知れない。それぐらいバンドの演奏レベルが高い。

当然、そんなことは無いのだ。どんな素晴らしい演奏も、素晴らしいエンジアが録ってこそ素晴らしいサウンドになる。

では、彼(マーティン・バーチ)のどこが素晴らしいのだろう。

まず、ロックバンドのサウンドを録る際、胆になるのはドラムだ。うまいドラマーの場合、マイキングがその仕事の大部分になる。どんなマイクをどこにセットするか。そして、適切にヘッドアンプを調整し、適切なEQを施す。そして、アナログテープの場合、飽和気味のレベルで録音する。

※この時代の機材の良さも見逃せない。このライブ録音でも恐らく使用された、U-67に代表される、この時代のチューブ・コンデンサーマイクロフォンや、ニーブもしくはAPIの卓、スチューダーの16トラック・レコーダー等は、現代の最先端技術を持ってしても、有る意味届かない音質の良さを誇ってる。
今ではビンテージとして、世界中のプロの間で高額で取引されているほどだ。

(個人的には、特に、卓に何が使用されたのか非常に興味のあるところだ。)

その全てで、最高の仕事が為されている。

そして、バンドの顔であるリッチーのギター。それと双璧を成す、ジョン・ロードのハモンドオルガン。

バーチは、文字通り、二人のサウンドで双璧を作った。リッチーは言うまでも無くマーシャルだが、ジョン・ロードも、当時はリッチーに対抗するため、マーシャルを使用していた。

そういう意味では、同じような密度感で、サウンドの壁を作れたわけだ。
因に、ベースのロジャー・グローバーもマーシャルだ。

バーチのうまさは、この、ドラム、ベース、ギター、オルガン、の絶妙なバランスだ。

バンドの音圧感、迫力、厚さ、は、ボリューム・バランスが生み出す。そして、適度なリミッティングがドライブ感を増幅する。

そしてもう一つ。オンマイクとホールアンビエンス とのバランス。

例えば、世界中のロックキッズが一度は弾いたであろう『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のイントロ。

スタジオでは絶対に出せない素晴らしく分厚いギターサウンドになっている。

しかも、ベースが入る頃には、すっとアンビエンスを引き、ライブ過ぎない音質に調整している。

ひょっとするとこの点が、後のスタジオ差し替え疑惑の根拠になっているのかも?

つまり、それだけ各サウンドがクリアだということだ。

しかしそれは、バンドの演奏能力の高さ、マイクとモニタースピーカーの少なさによる被りの無さによるものだ。そして何より、マーティン・バーチによる素晴らしい録音技術によるためである。

しかし、改めて僕が言うことでも無いが、今聴いても、この作品のドライブ感、迫力は、・・・全く色あせない、どころか、これまで数十年かけても、ロックバンドは何も進歩していない事を痛感させられる。

このドライブ感は、クリックなんぞ聴きながらでは決して生まれない。

まったくもって凄まじく質の高いものを、多感な中学生の頃に聴けたことを神様に感謝したい。

この後、バーチは、レインボー、ブラック・サバス、ホワイト・スネイク、アイアン・メイデン、ウイッシュボーン・アッシュ等々のブリティッシュ・ロック・バンドをプロデュース・エンジニアリングして行く。

いわゆる、へヴィ・メタル・ロックを生み出していったシーンなのであるが、へヴィ・メタルが様式美といわれる所以の一つが、バーチが生み出した端正なサウンドに他ならないのだ。

名盤シリーズ#4 & #5

7月 09, 2008 in blog

しかし、見事に夏ですな。

これほど梅雨と夏との境が鮮やかな年も珍しい。

この余りに早い夏の到来も、温暖化の影響の一つかと思えば、素直に喜べないのぉ〜・・・・

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さて、本日の名盤は2枚同時だ。アーティストは同じリトルフィート。しかも、発表時期も並びで近い。

しかし、プロデュースとエンジニアが違う。・・すると、これほどまでにサウンドは変化する、という好例だ。

まず、#4の『ラストレコードアルバム』は、プロデュースをバンドリーダーでありリードボーカルでもあるローウェル・ジョージ。エンジニアにジョージ・マッセンバーグ。

#5の『タイム・ラヴズ・ア・ヒーロー』は、プロデュースにテッド・テンプルマン。エンジニアに、彼のお抱えとも言えるドン・ランディー。

基本的には、二つの作品とも70年代アメリカウエストコーストを代表する名人エンジニアによって仕上げられており、同じ傾向のサウンドを持っている。

まず、アメリカらしい乾いたサウンドであるということ。ドラムスを中心にどっしり据えて、左右にギターを配置。真ん中には、ピアノがステレオで広がっている。

しかし、この二つの作品の持つ雰囲気はかなり違う。

勿論、曲調の違いが1番なのは間違いないのだが、サウンドカラーの違いも見逃せない。

1番大きな違いは、エコーの使い方。ジョージ・マッセンバーグの方は、ほとんど使っていないといって良い。

ボーカルに薄く暗い感じのプレートリバーブが使われているのみだ。

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全体的にEQの使用も控えめで、ジョージらしく非常にハイファイではあるが、派手さはない。

反対にドン・ランディーの方は、リバーブもEQも、使い方が派手だ。ボーカルは勿論、ギターやピアノにもかなり深くかかっている。しかも、プレートリバーブをEQでハイ上げしたようなきらめきのある派手なエコーサウンドになっている。

この人の好みなのかプロデューサーのテッド・テンプルマンの趣味なのかは分からない(この二人は常にコンビだから)が、ドンが担当したアーティストは、全て同じように仕上げられている。

面白いのはリトル・フィートやドゥービィーズ、せいぜいニコレット・ラーソンのようないわゆるウエストコーストサウンドのアーティストなら同様でも分かるのだが、バン・へイレンや、モントローズのようなハードロック勢にも全く同じ手法を用いている点だ。よっぽどお気に入りなのか、頑固なのか・・・

マッセンバーグの方は、プロデュース違いという例では、同じ時期に担当していたアース・ウインド・アンド・ファイヤーという好例がある。

1番の違いは、ボーカルの処理だろう。多分、プロデューサーのモーリス・ホワイトが ボーカルだったためだろう。

リトル・フィートでも、ボーカルであるローウェルがプロデュースしているため、最も大きな違いがボーカル処理に現れている。

ローウェルのサウンド傾向は、こうして聴いて見ると、非常に普遍的というか、オーソドックスというか、本人の持つ破天荒なイメージとは正反対の 、あくまでも曲重視というか、ナチュラル指向なのが聴いていて分かる。

反対にテッド&ドン組は、かなり自由にやっているというか、曲に応じて大胆なサウンドメイクを行っている。

特に、Old Folks Boogieとかでは、実はハードロック大得意のドンのアンビエンス+リミッター技が炸裂している。

しかし、こうして改めてこの2枚を聴いてみると、本当に素晴らしくてため息が出る。

それに、バンドリーダーでコンポーズの中心だったローウェルと、どんどん力をつけてきたポール・バレルやビル・ペインとの作風の違いが顕著になってきているのが手に取るように分かる。

事実上、タイム・ラヴズ・ア・ヒーローが最後のアルバムになったのもうなずける。

当時から、そのタイトルの意味が論議されたラスト・レコード・アルバムは 、文字通り、ローウェル最後のオリジナル・プロデュース作品となった。・・・まるで予言していたかのように。

かくて、天才は早く召される。・・・残念。

改めて70年代というのは本当にロック黄金時代だったんだな〜と再認識したのだった。

早々の・・

7月 07, 2008 in blog

cimg1094.JPG梅雨明け。七夕の梅雨明け、なんて記憶に無い。

梅雨明けと一学期の終業式 がセットになっていたのが、僕の子供の頃の記憶だ。・・つまり7月20日頃・・

しかし、明けた瞬間に突き刺すような夏の日差し・・・紛う事無き夏の太陽だ。

毎年思うのだが、何度となく経験しているはずなのに、この強烈な暑さのことを忘れている。(同様に冬の寒さも)夏の暑さなんて、毎年同じようなもんの筈だが。

ところで、今日は七夕なのだが、天の川は見えるのかな?

それとも、旧暦の七夕は、今より一ヶ月ほど後なので、8月中旬、お盆の頃が本当の見ごろなのかな?

暇な時調べて見るベ。

cimg1091.JPGさて、梅雨の最後の週の後半、僕はずっと長崎ブリックホールにいた。PA仕事だったのだが、久しぶりの大ホールだった。

しかし、僕の記憶にある大ホールより、随分狭く感じた。勿論、何も変わっちゃいないのだが・・・・

PA席がある1階席最後列から見る舞台上の人の大きさも 何となく大きく見えるし、スピーカーから出す音の大きさも、以前よりずっと小さな音量で充分な気がした。

・・・・ひょっとして老化?・・恐ろしや恐ろしや・・

さぁ、今週は某大学での録音だ。CDも製作する予定だ。その翌日は、浜スカもあるしブライダルもある。

梅雨明けに合わせて、早々の夏休み、なんてことにはなりそうもない。

たるみきった体にむち打ってがんばるべ。

有限会社エコーフィールド 代表取締役 松尾 宗人

7月 03, 2008 in profile

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有限会社エコーフィールド

代表取締役  松尾 宗人

(活水大学音楽学部非常勤講師)

 

出身地    長崎県長崎市

生年月日   1959年10月5日

血液型    O

 

家族      妻一人、娘一人、犬三匹(♀+♂+♀)

趣味     電気ギターとアンプをいじくる事。映画鑑賞。読書。

『好きな事、その時心に響いた事を徒然なるままに自然体で記してゆこうと思います。 』

愛する街長崎に、音楽文化の定着を夢見て早四半世紀・・・

・・・夢はまだまだ夢のまま・・・

 

 

長崎市元船町5-9大長崎旅館協同組合ビル2FTEL:095-824-2053 FAX:095-824-2055

傷だらけの・・

7月 01, 2008 in blog

天使・・・・・

友人の塚○君が、僕が傷天の大ファンだと知って、DVDをくれた。ありがとう。

何かお礼するね!!

僕にとってバイブルといってもいいドラマだ。

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有名過ぎるオープニングシーンを、そっくりそのまま真似したことがある。

まずかったな〜、生のコンビーフ・・・よくあんなもん食えたな〜、ショーケン。

高かったな〜、オープンリールデッキ!! 当時でも、中古で10万もした。

放映は、・・・多分、1974年頃。僕は中三だった。

当時、『太陽にほえろ』のマカロニ刑事役で人気爆発していたショーケンこと萩原健一主演のドラマということで、かなり期待していた記憶がある。

そもそも、僕はその前のグループサウンズ時代のテンプターズの頃からファンだった。

王子様キャラやお坊ちゃんキャラばかりのグループサウンズの中で、飛び抜けて不良っぽくてギラギラしていたからね。

そんなギラギラぶりを爆発させたドラマが、この『傷だらけの天使』だった。期待を遥かに越えていた。

音楽もいかしてたな〜、なんとなくマヌケで。今でもあのメロディーを聴くとワクワクする。

それにファッション!! 当時、ではなのビギ!! 菊池武夫!!

まだ長崎にビギは無かった。ただの憧れだった。

まともに見るのは、10年ぶりぐらいかな? ・・・・・

しかし、改めて見ても凄いね・・・・やっぱ凄い・・・

熱い・・暑い・・・・厚い・・・・篤い・・・・

生身の人間同士がガチンコでぶつかり合っている。とにかく、人間の上っ面を覆っているもの全てを、すっかりひっぱがしたかったんだろうな。・・・このドラマの制作陣は。

なんと、長崎が誇る市川森一大先生も、生みの親の一人だ。素晴らしー!!!!!

当時のショーケンは多分、24.5才かな?・・・今のイケメン俳優の甘ったるいドラマも面白いものもあるが、何なんだ、この迫力の違いは。

勿論ショーケンだけでなく、出演者スタッフ全員の熱さがほとばしっている。

おまけに、ほとんど裸祭りじゃん!!

中でも、第3話の中山麻里の美しさ溢れるオッパイなんざ、天女のような美しさだ。

それにしても、当時のスター中山麻里を、惜しげも無くこんな姿にしてしまうなんて ・・・

今で例えるなら、小池栄子をストリッパー役にして、オッパイ丸出しにするようなもんだ 。

もちろん、魅力はオッパイだけじゃあない。

共演陣の豪華さ、
(現在、映画『相棒』が大ヒットしている、大俳優、水谷豊。今は亡き大女優、岸田今日子。ボインのホーン・ユキ、唯一の不満は彼女の出番が少なかった事。面白過ぎる岸田森。亡くなった西村晃さんがいやらしい刑事役でいい味だしてんだな〜。)

キャラクター設定の面白さ、・・何といっても、脚本の面白さ 。

(このドラマの影響で、松田優作の『探偵物語』が生まれたのは有名な話だ。)

ただ、今と比べると長い放映期間、複数の監督脚本家が交代で製作しているためか、その違いが如実に作風の違いとなっている。

今見ても充分に面白く洗練されたおしゃれなものもあれば、僕らでも、その浪花節について行けないほど古くさいものもある。・・・時代的にはしかたないか?

このドラマの最大の魅力は、ショーケン演じる主人公が、とてつもなく自由だ、という点だ。

親無し、学歴無し、金無し、職無し、妻無し(ただし、子供はいる)・・

まさに裸一貫。ないない尽くしのその日暮らしだ。(素の人間、とも言えるね)

でも、最近のフリーターのような閉塞感とは全く無縁だ。

当然、自由といっても腹は減る。眠るためのヤサはいる。

人生は、のうのうと自由を謳歌できるほど優しくはないのだ 。

だからこそ、常に真剣だ、命がけだ。だから可笑しい。だから哀しい。

今のなんでもソフティケイトされ過ぎた世の中に慣れた若者たちには、暑苦し過ぎるドラマかもしれんね。