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スタジオ・リニューアル#7

6月 25, 2013 in blog

またまたクソ忙しさ、おっと失礼、ありがたーいお仕事にもみくちゃにされながらの昨今。

いいかげん、このシリーズを終わりたい!!!

さて、難航を続けた新しいモニター選び。ようやく、そのゴールを見ることが出来るのか?

77824.jpgという訳で、前回予告したADAM Audio A77Xと、予想外のニューカマー!! Mackie HR824mk2!!

Mackieとはあのマッキー。レコーディング機器というよりPA分野で有名で、しかもスピーカーというよりミキサーでの評価が高いメーカーだ。

しかし、本国アメリカでは、PAスピーカーでの評価が高い、ということは僕も知っていた。

まっ、そんなことより切羽詰まった僕がネットを駆け巡って探した中で見つけたこの記事が決め手なったのは間違いない。

それでも、苦し紛れの一手という感は否めない。つまり、期待も薄いということ。

という訳で、早速、セッティング&リスニング・・・・・

まず、A77X。ルックス最高。見ただけでアガる。。。。ただ、やはりダブルウーハーが気になる・・・・

Dateは公式発表がまだ無いので、とある宣伝を拝借。

『A77Xは2つのウーファーと1つのツイーターそれぞれにパワーアンプを内蔵し(RMS 100W×2、RMS 50W×1)、A7XやA8Xではパワー不足だけどS3Xは高すぎる…といったニーズに対応する、クオリティとコストのバランスを高い次元で実現した素晴らしいモニタースピーカーと言えます。』

ナールホド、そのとおり、という感じ。二発で約25万円也の一品。

補足すると、ダブルウーハーは400Hzで切られている3WAY!? ゲッ、マジで?!

ここが、僕の最大の引っかかり点。

で、僕の印象というと、引っかかった通りミッドが分断されて聞こえる。

400というのは、ミッド下の真ん中、実に大事なポイントで、楽器のほぼ全てが含まれる周波数だ。ご覧の通り、両ウーハーは結構離れている(約20cm)。

ゆえに、こんなところで切られると、ニアフィールドでははっきり解ってしまうぢゃないか!!!

せめて、150〜200Hzあたりで切れなかったものか・・・実に惜しい。

あの美しいハイはそのままだし、推薦通りパワーはあるし、ミッドはやはり薄いとはいえ、7インチウーハーの御陰か、A8Xに比べれば随分解り易い。

立てたり離したり、散々やってみたが、あんまり変わらず・・・・

で、次に期待薄のマッキーに取りかかる。結構でかい。

W=273mm H=425mm D=290mm 15.7kg MAX SPL=120dB。

Dateだけでは、A8Xとほぼ互角。実際のサウンドが問題。

出してみる・・・・・・・ほぉー。。。。。これはこれは・・・・。

はっきり言えるのは、圧倒的にパワフルであるという点。この点はダントツ。初めて不満を感じなかった。

オーバーロードインジケーターがあるので赤く付くまで突っ込むが、いやーここまでは出さんやろ!? 位の爆音。

サウンド的な特筆ポイントは、何と言ってもロー。楽に無理なく35Hzが見える。これは、搭載されたパッシブラジエーターによるものらしい。前面にポートが無いので当たり前だが、全く風が来ないのが嬉しい。

メーカーによると、『パッシブラジエーターの第一の利点ですが、シンプルな ポートやダクトに比較して、低域再生に歪みが少なく、 より大きな音圧(SPL、サウンドプレッシャーレベル) を稼ぐことができます』

ローは、A77xも近いものがあるんだけどね。

ハイは、やっぱり77Xに分があるが、824も出てないわけではない。むしろ、824の方がフラットな感じ。

が、その分、楽しさは少ない。

で、重要課題のミッド。これが、勝負の分かれ目になることは分かっていた。

デカイウーハーの割に、824は大健闘してると思う。A8Xの時に感じた薄さはほぼ無い。A77Xも、量的にはクリアしているし、スネアなんかの張りとか迫力は、むしろ824を凌駕している。

むむむむむむ難しい・・・

しかし、決定的なポイントがある。それは定位感だ。

この点、824mk2は、シンプルな2Wayゆえ、77Xをはっきり上回る。これは大きかったね。

やはり、77Xは、ここには不釣り合いなのだ。何度も言ってきたが、今回聴いた機種のサウンドはいずれも素晴らしい。

各メーカーさんの努力に頭が下がる思いだ。しかし、問題は、ここに合うか?! という点一つなのだ。

一応スペアナでチェック。上からA77X、824mk2。824は見事なラインを見せているが、77Xは結構酷い。これはあくまでも、弊社スタジオでのものであり、しかも、写真の通り縦置きだからだと思う。

その下の緑のスペアナ画像は、新兵器、RME UFX(オーディオインターフェイス)のオマケ、DIGI Checkという測定ソフトの画面だ。上がA77X、下が824mk2。因みに、このA77Xは横置き。

(やっぱ、77Xは横置きが良いね。残念ながら、うちではスペースの関係上、無理だ。)

UFXのことは別に述べるが、このオマケ、実に素晴らしい。RMS&Peakメーター、スペクラムアナライザー、オシロスコープ、その他多数・・・とりあえず、音響に必要な殆どの測定が可能だ。

因みに、赤いハードのスペアナは4db間隔、緑のDIGI Checkは1db間隔だ。

二時間程、立てたり寝かせたりして様々なソースで試聴を重ねた結果、やっとの思いで、ここにめでたく、我がエコーフィールドスタジオのニュー・スタジオモニターが決定した。(ふぅ〜。。。。)

いうまでもなく、Mackie HR824mk2である。一件落着!!

(大量のデモ機を送って頂いたコンチネンタルファーイースト様、本当にありがとうございました。残念ながら、ADAMのスピーカーを購入できず、誠に申し訳ありません。)

・・・・・・・

現在、大活躍中の824mk2であるが、一番驚いたのは、キックのローを切る際、ハイパスフィルター を1Hz単位で動かすのがはっきり解る。例えば、36なのか35なのかみたいに。これこそ、僕が望んだものだ。

『実に面白い』

スタジオ・リニューアル#6

6月 18, 2013 in blog

一体いつになったら終わる? スタジオ・リニューアル。

まっ、書くのを嫌になるまでは書こ。。

さて、モニター選定の続き。ADAM A8Xをチェックした翌週、その上位機種S2Xが届いた。

データ H=370mm W=220mm D=320mm 10kg  Max 120dB SPL  ウーハー=7inches

何故にコイツを選んだかというと、1. 音圧レベルがA8Xと同じ 2. 価格

2発で40万弱。これでこのシリーズでは下からに番目に安い。

届いたら早速チェック・・・・・・

s2x.jpgなーるほどー、高いだけある。素晴らしい解像度と音質。8Xと比べるのも酷だが、解像度がダンチ。ミッドも、10Mには劣るが、バランスが変わる程ではなく問題無し。

しかし、やはり、ウーハーが7インチということもあり、ローが物足りない。

スペアナ見てもそんな感じ。しかし、同じツィーター使ってる所為もあるだろうけど、全機種、1〜20kHzがほぼ一直線というのは驚嘆だね。

質も凄く良い。まず、スカッしていて嫌な誇張感が無いし、伸びが50kHzとあるように、ハイエンドに限界を感じない。
天井知らずっていうのかな?

もっとも、僕ら、おっさんの耳には、せいぜい12.3kHz位までしか聞こえてないんだろうけど(哀)

ここで、確認できたのは、やはりA8Xは、ミッドが薄い、ということ。

で、もう一つの問題、音圧。S2Xもすぐさまテンパるテンバる。こっちはリミッター入ってるんで、パコパコになる。

で、頭に? 『同じSPLということは、ひょっとすると、A8Xもかなり危ないとこまで来てるのけ?』ということ。

結局、販売元のコンチネンタル・ファーイーストさんへTEL。

親切に教えて頂きました。

結論から言うと『A8XもS2Xも、生ドラムにはきついでしょう。過去にウーハーが飛んだ事例も複数あります。激しいロック以外のアコースティック系やミックスには凄く良いとの評価を頂いているんですが』とのこと。

・・・納得。

つまり、僕が感じた通り、ドラムのトラッキングには使えないという結論に達したわけだ。特にウーハーが弱いんだね。あのリボンツィーターは、リボンらしからぬ強さを持っていそうなんだどね。。。。。もったいない。

で、ついでに僕の要望を伝へ、何が良いか推薦してもらうと、同社のA77Xという新製品を押された。

同じ120dB SPLなんだけど、ダブルウーハーのかっこいいヤツだ。

ありがとうございます、コンチネンタル・ファーイースト さん!!

しかし、これだけでは、まだ不安なので、これで本当の最後にすべく、ネットを探りまくって、やっと期待できそうなブツを一機種見つけ出した。

次回は、A77Xとそいつの一騎打ち。

ついに、やっと、モニター決定か?  乞うご期待!!!

髑髏城の七人(ネタバレあり)

6月 13, 2013 in blog

eodv013_01_jk_l.jpg先日、DVDを観た。

内容は、劇団新感線『髑髏城の七人2011年版』 。

1990年に初演された作品で、その後、97年、2004年、そして2011年と、何故か、7年毎に再演される、劇団新感線最大の人気作品。

僕は、1997年版と2004年版もDVDを所持している。要するに結構なファン。

因みに、この二つでは97年版の方が好きだ。(PHOTO1)

2001年の夏。当時、市民参加型の舞台を演出していたのだが、僕の新感線好き(といっても、その時点では『スサノオ』しか観たこと無かった)を聞きつけた出演者の方が、VHSビデオ版の髑髏城を貸してくれたのが初だった。

いやー面白かったのなんの、失礼ながらスサノオの比じゃなかった。特に吉本みっちょん(沙霧)最高!!!

ストーリーは、織田信長亡き後、豊臣秀吉が小田原征伐(関東制圧)へ向かう前夜あたりの関東が舞台。

その関東に、天魔王と名乗り、髑髏党という武士団を率い天下を狙う男が現れた。

そこへ、ひょうひょうとしてスケベだが腕は立つなぞの浪人、捨之介が登場。

髑髏党に追われる娘、紗霧を助け、旧知の無界屋蘭兵衛 (むかいやらんべえ)という色里の主に匿ってもらう。

やがて、天魔王の目的のためには手段を選ばぬ残忍さ、を目の当たりにした捨之介は、それを阻止すべく仲間とともにたった七人で二万の軍勢が待ち受ける髑髏城へ乗り込むのだった・・・・・

前回までのこの作品。天魔王と捨之介、この2人、実はかつて信長の影武者であり、無界屋蘭兵衛は、あの!森蘭丸だった、という設定がミソ。

02221137_5126d9dd097311.jpg通称ワカドクロと呼ばれる2011年版は、小栗旬、森山未來、早乙女太一、仲里依紗、小池栄子、勝地涼等々、今をときめく若手スターをちりばめ、脇は、高田聖子、粟根まこと等、いつもの新感線の主軸達が固め、古田新太、橋本ジュンといった新感線の花形役者をあえて外した配役になっている。

それでも、スターの魅力と、もともと彼らの最高傑作とも呼び声高い内容も相まって、全69公演ソールドアウトという圧倒的な支持を受けた作品なだけに、DVD発売を首を長くしてまっていたのだ。

さて、僕の興味は、やはり古田新太が演じた、ひょうひょうとしてどスケベだけど、めっぽう腕は立ち、懐の深さも併せ持つ男も女も惚れるという主役の鏡のような捨之介を、舞台経験が深いとは言えないが、若手俳優の中ではぴか一の存在感があるように思う小栗旬がどのように演ずるのか? いや、どんな小栗捨之介を魅せてくれるのか?

結果・・・・やっぱり最高だった。エンターテイメントのお手本のような舞台。ドキドキわくわく感満載で、新感線の舞台の醍醐味である、熱、笑い、スピード、涙、全てが網羅されての3時間半、あっという間だった。(特にエンディングの胸が熱くなり泣きそうになりながらの爽快感は他に無い)

森山未來の悲しいくらいに逝っちゃってる目、美しすぎて速すぎる早乙女太一の剣の舞、前から思っていたけど圧倒的な女っぷりに、思わず“姐さん”といいたくなる小池栄子、とにかく一生懸命仲里依紗、 ・・・・そして、ひょうひょうというより爽やかで、どスケベというより勝手に女が群がってくる、かっこ良すぎる小栗旬。

テレビでしか彼らを知らないとしたら、誠に御愁傷様というしかない。まるで異次元の凄みを見せつけてくれる。

やっぱり舞台は素晴らしい!!  (新感線&演出いのうえ氏、最高!!)

元々、古田新太が二役で演じた信長の影武者、天魔王と捨之介という設定(2人とも影武者故に同じ顔をしている)を、小栗捨之介、森山天魔王と、全くの別人という設定に変更し、無界屋蘭兵衛こと森蘭丸と合わせた三人を、信長選りすぐりの小性衆だったということに仕立て直したところが実に素晴らしかったと思う。歴史好きも思わず膝を打つ巧さに、脚本の中島さんに大拍手だ。

(本能寺の変が1582年、秀吉の小田原平定が1590年だから、おそらく物語の舞台は1589年あたり。僅か7年後なので、年齢的にもちょうど合う)

合わせて、近従としてより信長の近くに仕えた天魔王&蘭兵衛と、野にあって世間を探ることを任務とした捨之介の人格形成の違いが非常に分かり易くなっていた。

信長亡き後、その夢幻を引きずったままの天魔王と蘭兵衛。そして、夢は終わったと、何もかも捨て去った捨之介。

まっ、前作までとは、ほぼ違う作品といっても良いかもしれない。

それに、(前作までと違い)歌とダンスがほぼ無かったのが僕的には良かった。やっぱミュージカルは難しい。。。。

このDVD、新感線が展開する『ゲキ×シネ』という、舞台を映画化した作品のDVD化になる。なんと18台にものぼるカメラで演者に迫っている。

長崎の方は、まだまだ知らない人も多いと思われるので、是非観て欲しい作品だ。

予告編にて雰囲気だけでもお楽しみください。

スタジオ・リニューアル#5

6月 11, 2013 in blog

まだまだ続きます、モニタースピーカー試聴。決まるまで一切手抜き無しだ。

さて、今回のお品は、メイド イン ジャーマン。つまりドイツ製。

近頃、スタジオ業界ではかなりの浸透率だという『ADAM Audio』から、A8XとA3Xの二機種。

A8X H=400mm W=255mm D=320mm 35Hz〜50kHz (+-3dB) 重量 13kg Max 120dB SPL

A3X  H=252mm W=150mm D=185mm 60Hz〜50kHz(+-3dB) 重量 4.6kg Max 106dB SPL

A8Xは、事前調査した中で、最も期待できるものとして、僕が最も待ち望んでいた機種だった・・・のに・・・

届いたのは予定より3.4日後。肝心のリズム録りは終了していた。

adam.jpg気を取り直して、早速チェック!!

かなりでかい。ウーハーがこれまでで最大の8.5インチもあるので当たり前だが、この大きさが、いやがおうにも期待感を増幅させる。

すぐさま、所定の位置へ置いて開始。 とりあえずCDで聴いてみる。

おおー!! っと、思わず声が出た。待ち望んでいたローが出てるのだ。定評あるハイの伸びも相まって、上下の音像の広がり感が半端無い。

では、肝心のパワーはどうだろう?

やはり、いわゆるユニティだと思われる0dBでは、10M+PC2002(2002は-4dB)に太刀打ちできない。しかし、+14dBまで上げられるゲインがあるのでどんどん上げて行くと、+12〜13dBあたりでほぼ並んだ。

勿論、10Mとは比べ物にならぬローとハイの伸び&解像度。

やたらと嬉しくなって、いろんなCDを聴いてみるが、悪い印象が全くない。やたらと気持ちいい。

やっと出たか!? もう、僕の中では、9割9分位で決まったようなもんだった。

決定とする前に、改めて10M Studioと比べてみることにした。

聴いて・・・・・・・愕然。

音色が違うのは当然だし、分かっていたが、バランスまでは大きく違っている。。。。これは??。

ミッド帯域が凹んでいるため、特に、左右に振ったディストーションギターのバッキング等が全然違って聞こえる。

A8Xは、10M比べ、かなり小さく聞こえるのだ。 A8Xでちょうど良くすると、10Mでは馬鹿みたいにでかく聞こえる。

その後、様々な角度から攻めてみたが、印象は変わらず。ミッドがかなり薄い。上下が伸びすぎているからかもしれない。

勿論スペアナで見てみる。ハイは、定評通り真っ直ぐで素晴らしいのだが800から300Hzくらいに結構なディップがある。

ここらの影響かもしれない・・・・やはり、8.5インチのウーハーに何もかもは無理なのかもしれない。

40Hzも、ちょつと出過ぎかな?

因みに、下はA3X。これ、殆どFocal CMS40と同じ印象だったので割愛する。ロー調整用EQがあればよいと思う。150Hzから可変で-6dBくらいのね。

こいつにも期待していたので、ちょっとがっかり感が大きい・・・・

それと、10Mとの比較の中で、もう一つのテーマであるパワーについても不安な点が出てきた。

10Mと同様の音圧にしたまま、更に突っ込んでゆくと、10Mは平気でも、A8Xは何やらテンパった感が出てくるのだ。

A8Xには、リミッターがないのでピークランプも無い。故に、飛ぶまで、どれくらい耐えられるか分からない。

しかし、これまでの長い間の経験で、飛ぶスピーカーは何となく分かる。

別にビリつくとか、歪む、とか言うわけではないんだけど、何となくね。。。。

結局、この二点の不安を解消、若しくは確認するため、僕は、更に試聴品を取り寄せることにした。

同じADAM Audioの一ランク上、S2Xだ。2台で約400.000円也。

スタジオ・リニューアル#4

6月 10, 2013 in blog

先日のワールドカップ最終予選、我が日本代表は、何故か苦手なオーストラリア相手に今回も攻めあぐね、まぐれのような先取点を奪われたが、『神様仏様本田様&川島様』の御陰でからくも日本は引き分け、5大会連続出場を決めた。

しかし、その後の本田発言は色々取りざたされたようだが、僕は、実に自分の役割を理解している男、というしかないと思う。見事なもんだ。

僕は、彼のインタビュー時に必ず言う『準備して〜』が大好きだ。思う結果を導きだすための準備。彼がただのビッグマウスでない証の言葉。

思えば数年前、まだ無名だった本田を追ったドキュメンタリー番組をたまたま見た。最も印象的だったのが、彼が毎日つけていた練習日記。たしか・・・・おじいさんだかおじさんに元オリンピック選手がいて、その方から、毎日の練習を記した日記をつけろ、というアドバイスをもらって、つけているとかなんとか・・・・

おそらく、きっと今でもつけているんじゃないだろうか・・・・日記。それが本田の真の姿だと思う。

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yamaha.jpgさて、リニューアルの続き。まだまだ続くモニタースピーカー選定。今回の試聴品の中で唯一の日本製、YAMAHA MSP-7Studio。

永いこと世界のニアフィールドモニターのスタンダードとして君臨したNS-10Mと同じ技術チームが作り上げた逸品だ。

僕自身は、スタジオにてMSP-3、大学にてMSP-5を使っていて、その信頼度はかなり高い。

二つのヤマハは、似てるとこと違うとこがある。似ているところは、何か、奥行き感が乏しくつるっとしているところ。

違うところは、MSP3は、ミッドにヤマハらしい豊かさがあって、その点10Mと似ているが、MSP5はその点が薄く、ミッドから上が充実していて、良く言えば今っぽい、と僕は感じている。どちらもローは出ない。その点、10M同様。

10Mの良さは、何と言ってもミッドレンジの解像度の高さだと思う。

で、MSP7、そこらへんどうなんだという話。写真は、上左から、MSP-7、MSP-3、NS-10M。

箱から出してみる。思っていたより小さいがしっかりした造りで結構重い。

一応データ。W=218 H=330 D=235 12.2kg  45Hz~40kHz(-10dB)  Max 106dB 2台で90.000円程度。

これまでの試聴品には、音質は良いがパワーが無いという共通の欠点(弊社にとって)があり、採用に至らなかった。

さて、音出し。・・・・・・

うーん、何か、聞き慣れた感じ・・・・・・・

何とパワーは問題無し。数字は当てにならない。がつんがつん出る。さすがヤマハ。

しかし、コスパは抜群ですな。今回のように思い詰めてなければ、サクッと買うだろうな。

F特は、10Mと比べると上も下も出てる。ただ・・・・ローは足りない。ミッドの解像度も、これまでのものと比べると若干落ちる気がする。

写真のスペアナは、上から、MSP-7、MSP-3、NS-10M。

それに、一番気になったのは、風。バスレフポートからビュンビュン来る。これじゃサウンドに集中できない・・ほど来る。

という訳で、またしても不採用・・・になるだろうな〜。。。。

スタジオ・リニューアル#3

6月 05, 2013 in blog

fugen.jpg6月3日は、長崎県の島原半島にある普賢岳から火砕流が発生し、多くの方々が亡くなられた日だ。

原爆記念日(8月9日)、長崎大水害(7月23日)と共に、 僕ら長崎県人にとって忘れられない(忘れてはならない)日だ。

そんな3日、僕らは、眼前に普賢岳を望む地において行われた23回忌法要のPAを担当させて頂くことになり当地へ赴いた。

※島原仏教会の皆様ありがとうございました。

梅雨も既に始まっていたが、幸いなことに好天に恵まれた。場所は、火砕流及び、その後の土石流によって根こそぎ破壊された地域の、ほぼ真ん中、慰霊塔が建っているところだ。普段は、国によって管理され立ち入り禁止区域になっている。

写真は、正に眼前に迫る現在の普賢だ。あの日見た盛り上がった溶岩の固まりはそのまま冷え、すっかり緑に覆われていた。

法要の中で、当時、被災から復興まで、寝食を忘れて職務を全うされた姿が忘れられない、鐘ケ江元島原市長の82歳とは思えぬ力強い弔辞が印象的だった。合掌。

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さて、前回の続きだ。

focal2.jpg今回は、Focal CMS65 & 40。おフランス製だ。

まず、本命の65を聴いてみた。(Max 112dB SPL、+-3dB 45〜28Kh)

一聴して思ったのは、柔らかいな〜という感じ。2〜5Kあたりが若干凹んだ感じ。故に、とても聴き易くはある。

ローは、サイズを越えたレンジを見せてくれる。スペアナでも31.5Hzを充分確認できる

で、やっぱり、直ぐにテンパる。ドラム入れるとすぐにピークが付く。クリップしまくり。

スペアナで見る。

意外に真っ直ぐ・・・・・。16Kから落ちてるくらい。

解像度は高い。これは好みだろうな〜。。。。。。

僕は、あまり好きではない。ハイミッドが大人しすぎるし(聴き易いけど、それが不安になる)ローミッドが膨らんでるし、何と言っても、うちにはパワー不足。

生ドラムをリミッター無しで充分な音量でモニターできる、という意味は、何もばかでかいモニターサウンドで気持ちよくなるためだけでは無い。

ロックバンドは、極論すれば、ドラムとベースとギター(エレキ)で、オケはほぼ成り立っている。

故に、この3つを正確にモニターできなければ、生のロックバンドを録ることは難しい。

もし、録りで失敗すれば、最後まで尾を引くのだ。

ベースは、キック同様、ローエンドの確認。ギターにおいては、ハイゲインサウンド時のハイミッドの倍音確認が特に重要になる。

この3つは、かなりの音圧にしないと問題点があぶり出され難いと僕は思っている。

故に、音圧にこだわるのだ。(10Mは、ローエンドが聞こえないだけで、他は大丈夫だった)

で、お次は、同じFocalのCMS40。65の弟分といったところか? (Max 97dB SPL、+-3dB 60〜28Kh)

僕は、40に、前回書いたように、セカンドモニターとしての役割を期待していた。

予定位置に置いて鳴らしてみた。。。。。。

結果・・・・・・とてもじゃないが、こいつもこの間隔では使えない。

なんせローが出まくり。上は奇麗なのだが、スペアナで見た通り、200から100くらいまでがガッツリ盛り上がっていて、間違えること必至。ローエンドは、80Hzで失速。

裏に、450Hzから-2db のシェルビングEQスイッチが付いているのだが、まったく間に合わない。

というより、聴いていて気持ちよくない。勿論、間隔を開ければ問題は少なくなると思う。

これは、マンションあたりの宅録のメインとしてはバッチリかもしれんね 。

結局、弊社のニュー・モニターは、まだ見つからない・・・・・・・

一応、弁護しておくが、これまで聴いたスピーカー、サウンドはすべて良かったことは間違いない。

あくまでも、うちのスタジオにはベストではないということなのだ。

次回は、唯一の日本製、YAMAHA MSP-7だ。

スタジオ・リニューアル#2

5月 14, 2013 in blog

 rl906p-2.jpg珍しく連続投稿。

予告通り、モニター試聴大作戦の第二弾、『Musikelectronic RL-906』

※H255×D200×W180(mm)、5.5kg  パワー(Lo=30W Hi=15W) SPL=104db(1m)

10M無き後、いわゆる、スタジオリファレンス、と呼ぶにふさわしいものは無いようにも思う昨今。

というより、もはやリファレンス等必要ないのかもしれない。

まっ、それだけ業界各企業は知恵を絞りしのぎを削った結果、甲乙つけ難い品々の百花繚乱乱れ咲き、ともいえる。

そんな中から、頭一つ出た感があるのがこのムジーク。(価格も頭一つ飛び出てる)

理想を言えば、今回の906ではなくてウーハー径30cmの922Kとか(1本90万円程!!) 行けたら嬉しいんだけどね。

残念なことに、ある日奇跡が起こっていきなり売り上げが倍増になる見込みも無ければ、資産家のボンボンでもない僕は、ギリギリの予算の中で、何とかピッタリなものを根気強く探し続けなければならない運命なのだ。

愚痴はこのへんにして、早速、サウンドインプレッション。

と、その前に。僕は今回、モニターを2機種入れる予定を立てていた。

一つは、でかくて広くて気持ちのよいサウンドのメインモニター(まるでアホな表現)。

二つ目は、グッと小さいけれど、そこそこのレンジを持ち、メインとの違和感無く、長時間聴いていても疲れない小型のサブモニター。

この二つだ。僕は、RL-906に、サブモニター(実に贅沢な)としての期待を込めて取り寄せたのだ。

さらに言えば、この二つのモニター、コントロールルームの形状から、セッティング位置が、ほぼ、限定されている。

メインは、高さ92cmのスタンド上で、間隔は、130〜150cm程。 サブは、デスクのラック上で、間隔90〜110cm程。

つまりRL-906は、デスク上にセッティングすることを想定していたのだ。

さて、その実際は・・・・・・

到着するなり(GENELECと同じ日)、デスク上にセットしてみる。

むむむむむむむむ・・・・だめだこりゃ・・・・

この906、大きさからは想像できないダイナミックなサウンドが飛び出す。

とてもこの間隔では、正確な音像は結べない。すぐさまメインの位置へ移動・・・・・うん、これでバッチリ。

聴いてすぐに分かる程の解像度の高さ。聴いていたバンド諸君も興奮気味。

バスレフを天井につけるなんざアイデアだねぇ〜。とにかく、今まで、聴いたことの無いようなサウンドに興奮し、レコーディンクをしばし中断し、いろんな音源を聴いてみた。

うーん、良いね。生々しい・・・ノラ・ジョーンズなんて、唇が触れそうだもんね。ミックスやマスタリングにはバッチリだろうなぁ〜・・・・

しかし、セッティングにシビアさが求められるのか、余りフラットではない。結構、デッィプや膨らみを感じる印象。

rl-906-2.jpgおもむろにスペアナで測定・・・。まぁ、聴いた通りの感じ。しかし、音色の印象は素晴らしかったことは断言できる。(音色は、スペアナでは表現できない)

聴きながら、やはり、同じ問題点にぶつかる、当たり前だが、この大きさでは、さすがに望む音圧やローエンドは無理だし、906の外側にメインを置くゆとりはこのスタジオには無い・・・・・うーむ、実に難しい。。。。

なんか、気分が暗くなってきた・・・・

次回は、FOCAL(メイド イン フランス)のCMS65と40の大小コンビの試聴だ。

スタジオ・リニューアル#1

5月 13, 2013 in blog

長崎は、すっかり初夏だ。というより、このムシムシ感は、既に梅雨近しの気配濃厚だ。

さて、製品試聴から足掛け三ヶ月に及んだスタジオ開設20周年リニューアルも先週金曜日をもってやっと完成した。

仕事の合間にちょこちょこちょこやっていたためこんなに長く掛かってしまった。
(半田仕事を手伝ってくれた中込君の素晴らしい仕事ぶりに感謝!!!)

たまったまんまの仕事も山積み。のんきにブログなんぞを書いてる暇等無いのだが、書いておくべきことは書かなきゃならん。ということで、順を追いながら少しずつ進めて行こう。

今回のリニューアルの柱の一つが、モニター環境の改善だった。

8040.jpgよって、やるべきことは、1に、セッティング環境の変更、2に、モニタースピーカーの変更。

1に関しては、後に写真にてビフォーアフターで紹介するとして、先ずは、2のモニタースピーカーの試聴大会から紹介しよう。

これがまた大変だったんだな〜。

ポイントは三つ。第一に、僕にとって気持ちの良い音。第二に、キックの下がちゃんと見えること。第三に、リズム録り時のドラムの音圧を適切に表現できること。

最初に届いたのは、GENELEC(ジェネレック)8040A。フィンランド製。2発で、約200.000円。

届いた日が、大学生バンド『おせちバンズ』のレコーディング開始日。

早速、リズム録りに使ってみる。

・・・・・・・うーん・・・・・音は素晴らしい。・・・・・・がしかし・・・・うーん・・・・

何が、うーんかというと、すぐピークが付いてリミッティングしてしまうんだなこれが。

バンドのリズム録りは、弊社の場合その殆どが、ドラム、ベース、ギター(仮)、ボーカル(仮) で、一斉に録る。

つまり、ドラムの破壊的なパンチ力を適切な音圧でアウトプットできないのですな。

しかし音質は良い。

8040sa2.jpg因みに、スペアナ見ても、下は31.5Hzから確認できる。上は、800から20KHzまで、ほぼ真っ直ぐ。

(100あたりのディップは、壁や床の反射によるものと思われる。早急に対処)

スピードも充分、左右上下奥行きの見え方も申し分無し。 心配したバックバスレフの遅れる感じもあんまりしない。

さすがはGENELEC。条件の一も二も軽くクリア。だから、うーんなのだ。

ピークが付かない音圧レベルでは、はっきりいってロックバンドはノれない。

音圧もスタジモニターにとっては大事な要素なのだ。

よって、条件の第三条に引っかかる。残念ながら8040Aは落選ということになるだろう。。。。。。

続いてのエントリー。

実は、これが今回の目玉の一つ。

現代のスタジオモニターとして絶対の評価を受けている、と言っても過言ではない名機、Musikelectronic (ムジークエレクトロニック)RL-906。ドイツ製。

なんと、ちっこいくせに、1台約200.000円もしなはる。つまり、1set 400,000円也。

詳細は次回のお楽しみ・・・・・

3ヶ月ぶり・・・・

4月 03, 2013 in blog

3ヶ月ぶりっす。。。まぁ〜恐ろしくサボっちまったもんだが忙しかったんだから仕方ない。

今回の忙しさの理由の大半は、20周年を迎えた弊社スタジオのコントロールルームを進化させるべく七転八倒していたためだ。(まだ終わってないけど)

進化方向の第一は、何といってもモニター環境の改善。

new-studio_2013.jpgそれがレコーディングスタジオにとって、いの一番の優先事項なのは勿論分かってはいるが、中々理想と現実は一致しないもんだし、スタジオ開設した当時は、とりあえず、10Mがあれば何とかなる、という雰囲気があったし、事実、当初から10M以外のモニターを、色々探し試してみたものの見つからなかった、というが本当のところでもあった。

(と、ぐちぐち言い訳してみる。。。。)

その後も、ずーっと、おりあらばデモ機を取り寄せたがそれでも見つからず・・・・

しかし、ある日気付いた。考え方を根本から変えよう!! と。

まず、かくあるべき、というモニターサウンドを頭に描く。それを設置するための理想的な環境を妄想してみる・・・

チーン!! 答えが出るのに時間はかからなかった。

1. 周波数は、上から下まで満遍なくあること 。(特に、キックの基音がみえること)

2. できれば、10Mとあまりに隔たったサウンドではないこと。(慣れるのに時間がかかりすぎるからね)

3. 生ドラムの録りの際に、充分なパワーがある事。(これを満たしたニアフィールドが意外に無い)

4. スピーカーは、理想的な、高さ、間隔に設置できる事。

5. 3種類のモニターを設置でき、切り替えられる事。

以上5点なのだが、これを満たすモニターって・・・・あんのけ? しかも買える範囲内で・・・(宝くじ買うか?)

それに、理想の設置をするためには、かなり大掛かりな、コントロールルーム内機材の整理、ラック等の移動を実現しなければならない。。。。。できんのか?

いやっ!! 今回は、できんのか? は無しにする。絶対にやる!! に限定する。

ほんで、どうせやるのなら、モニターだけではもったいない、前々からの懸案である、マイクプリ、マスタリング用機材、ここらも一気にやっちまおう!! 更に!! ケーブル関係も一新したい!!

(トータルバランスがとれてないと意味ないからね)

がんばれ、俺!!

という事で始まった、今回の大改修あーんど、大試聴大会。

次号より、ちょこっとずつ紹介してゆこう!! お楽しみに!!

※PHOTOは、試聴した機材の一部。

2013あけましておめでとうござます!!

1月 09, 2013 in blog

なんやかんやと忙しかった2012年の暮れは、原チャリで転けて肋骨にひびが入り、そのまま突入した長大祭(長崎学園祭)では嘔吐に見舞われ、PA席の真後ろにたまたまあった溝に吐きながら(長大の皆様すいません)何とかこなし終了後直ちに入院(2日間だけ)、退院日から録音仕事で1日14時間×5日、正月空けたら風邪引いて、散々な年の瀬&正月でした。

img_1593.jpg

とはいっても2013年は、弊社にとって、創業30周年&スタジオ開業20周年にあたる大きな節目の年。

思えば30年前、そこらへんのバンドマンだった僕を、先輩であるSさんから、長崎に新しくできるライブハウスのPAエンジニアに誘って頂いたのが全ての始まりだった。

天才的褒め上手であるSさんから、生まれて初めてのPAオペレートを褒めちぎられてすっかりその気になったのが運の付き。(尽き、では無くね)

本当にありがとうございましたSさん!! (またいつか何かご一緒したいですね)

昔仲間と言えば、20年来の仕事仲間である照明マンのジュンちゃん(女性ではなくおっさん) が、大学入学以来30年以上暮らした長崎を離れ、郷里の宮崎へ帰った。

その出発の前日の夜、うちの近所の美味い和食屋で一杯飲んだ。

これまた仕事仲間である映像・電工・音響関係の会社の若社長であるH君も一緒だった。

img_1594.jpgジュンちゃんと初めてあったのは24年前、今は無き『西友・道の尾ホール』の照明チーフと音響チーフとしてだった。

無口なジュンちゃんだったが、同学年ということもあってすぐに仲良くなった。酒もよく飲んだ。

僕が演出した舞台でも、照明チーフとしてその腕を振るってくれた。

何か寂しくなるけど、くれぐれも体に気をつけて第二の人生をがんばってください。ありがとうございました。

いつかまた酒飲も。。。。

そんなこんなで、何か新しい予感満載の2013年、必ず良い年にすべく努力して参りますので皆様どうぞよろしくお願い致します。

PHOTOは、去年の長大祭。

トピックは、メインシステムがいつものEAWではなく、NexoのPS-15×4+LS-1200×2。

このちっこさで大丈夫だろうか?という危惧も吹っ飛ばすビッグサウンドだった。

(ただ、やはり、ドラムサウンドは、アタックが柔らかすぎるかな?)

しかし、特筆すべきはそのロー。量もさることながら、その質が実に良かった。EAW負けてるかも?