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チューブマイクまとめ

11月 01, 2014 in blog

史上最大にサボっちまった。

前回までご紹介したチューブマイクたち。その後も、様々な製品を試聴続け、結局9月までに全部で14種ものマイクを様々な形でテストし聴いた。その目的は、『最高のボーカルマイクを探せ ! !』

その全部をまとめて僕なりの寸評を残しておこうと思う。あくまで、僕の感じた評価なのであしからず。

しかも、凄く長いです。では参りましょう。

tubemic1.jpg No1  TELEFUNKEN  R-F-T AK-47 MkII

これは、かつてドイツにあった有名老舗エレクトロニクス企業Telefunkenが発売していた名マイクを現代に蘇らせるべく、アメリカで立ち上げられた別メーカーの製品。その名の通り、伝説のノイマンU47をモチーフにしたマイクのようだ。

さてさて肝心のサウンド。都合で男性しか試せなかったが、想像していたものよりハイエンドがかなり出ている感じ。10Khzあたりが持ち上がっていて、声の輪郭やシビランスがキツい感じがする。ふくよかな感じは少ない。
ポップなアコギには好印象だった。約20万円也。

No2 AKG C12VR

これも60年代の超名機、C12の現代版。元祖の方は、その昔地球規模で行われた大チャリティーショー、USAフォーアフリカのクライマックスとして製作されたオールスターキャストによるテーマソング『We Are the World』レコーディング時に全アーティスト用のマイクとして使用されたことで非常に有名になった。僕もその時にこのマイクを初めて知り、そのものすごく抜けの良い音質が忘れられなかった。(実際の録音使われたものかは不明。この時見たのはあくまで撮影用かもしれないから)

そんなうんちくよりC12VRのサウンドはどないやねんちゅう話。
中域から高域に関してはイメージ通りすーっと何処までも伸びてゆく様な伸び。嫌らしさやギリギリ感はまるでない。でも、人によってはちょいキツかも? で、低域が、どーんと膨らんでる。100位からもっこり上がってる感じ。特に男性はロー出過ぎかも。中域は、AKGらしく全くスムース。約50万円也

No3  BRAUNER VALVET

Brauner(ブラウナー)とは、多分、90年代末くらいから出てきたドイツ製のマイクメーカー。
そのフラッグシップモデル VM-1は、登場と同時に業界を席巻した。そのサウンドは、何処までも伸びやかで艶やか。そして真空管マイクらしく暖かい。。。。らしい。僕は残念ながら聞いたことない。確か、当時、ミスチルあたりのエンジニアだった中村氏が所有し絶賛していた記憶が有る。

で、VALVET。そのVM-1のサウンドを継承し・・・と、説明にはある。が、前に説明した通り、実に個性的なキラキラサウンド。
極美サウンドと言っても良い。あんまり褒めているわけでもない。要するに、原音とはかなり異なる音である。ただ、これが好きな人にはたまらないサウンドになるかも、といった魅力があるマイクだと思う。約35万円也。

No4  BLUE BOTTLE

ラトビア産のチューブマイク。このマイクが登場した時も、ニュースタンダードとして、その話題は業界を駆け巡った。
僕は、指をくわえて見てるしかなかったが。
当時、すべてラトビアで手作りで造られていたこのマイクも、成功と同時に大掛かりな生産体制になったようで、製造工場がアメリカへ、そして最近では遂にチャイナになったというような話も聞く。同時に、品質の低下も。

だが、価格は変わらない。そのサウンドは、外見からのイメージとは大きく離れた細い音。

僕が聴いたモデルは、ヘッドがB6だったと思うので、他のヘッドに代えると、また違ったサウンドになると思うが、この大きさと価格、そしてサウンドでは購入意欲は湧かなかった。約60万円也。

No5 Neumann M-149

キング オブ スタジオマイク といっても過言ではないNeumann(ノイマン)社のフラッグシップモデル。
憧れ続けていたマイク。一番期待したマイク。どんなスンバらしいサウンドが飛び出てくんのか? まさに涎もんだった。

結果は・・・勿論素晴らしいマイクに間違いなかった。・・・・が、しかし・・・・感動が無かった。。。。

なんでだろう? 今でも不思議だ。なんか冷静に聞けてしまった。ふーん、普通に良いな・・・ン?ちょっと中高域にクセがあるかな? みたいな・・・何にも問題ない。とても良いサウンド・・・でも、感動しなかった。オレって変? 約45万円也。

No6 PELUSO 22 47 SE

メイド イン USAの新興チューブマイクメーカーPeluso(ペルーソ)のノイマンU47のレプリカ3種のうちの真ん中のグレード。
非常にナチュラル。優しいサウンド。変なクセ等などまったくない。ただ、それゆえ、ロックやポップス等の激しいサウンドには埋もれがちな感じ。

ただ、柔らかいバラードや、ナチュラルなアコースティックサウンドでは素晴らしいのでは、と思う。僕の中では最大のNo2候補。
(なんやねんNo2候補って?!)  約27万円也。

No7 PELUSO P-67

ノイマンU67のレプリカ。これまた伝説のビンテージマイク ノイマンU67に挑戦した一品。
僕はオリジナルを知らないので、似てるのかどうかは知らないが、普通に良いマイク。10Kあたりと、150あたりにプレゼンスを持つ、いわゆるU67っぽいといわれるサウンド。基本的にはナチュラルなサウンド。ロックボーカルにはピッタリだと思う。約29万円也。

No8 PELUSO 22 47

これは、上記の22 47 SEの下位機種。
オンにするなり一聴の元にわかるSEとの違い。ゲインがデカイ。音が硬い。柔らかなSEとは、かなり印象の異なるサウンド。

パワーのない人、声が丸い人には良いかも。約20万円。

No9 LAUTEN AUDIO HORIZON LT-321

これまた新しめのチューブマイク。これはサンレコか何かに掲載された何処かのエンジニアが、Neumann U67に驚く程に似てる ! !
と、絶賛していたので取り寄せてみた。

P-67同様、ハイ・ローにプレゼンスがあるのがその理由なのだろう。P-67に比べ、そのポイントがずれた感じ。ハイは若干下にローは若干上に。そして、そのピークをより強く感じた。真空管マイクとしては、破格の約10万円也。

No10 LAUTEN AUDIO OCEANUS LT-381

まず、その巨大さというより太さ、そして重さにビックリする(普通のK&Mならおじぎ必至)。サウンドは、対照的にすっきり優しいサウンド。これといったピークや特徴は感じない。むしろそれが良いところだと思った。これまたハイコスパ、約17万円也。

No11  LAWITT LCT940

元AKGのスタッフとチャイニーズが組んだ新興メーカー。当然、中国製。その外観は、充分な頑丈さとモダンなデザインを併せ持つ。

ボディの真空管が綺麗だ。そして、新鋭ブランドらしく、そのウリは、真空管とFETのハイブリット。どちらのサウンドも単独で、あるいは混ぜても出力できる。実にモダンだ。さてさて、その肝心の音とは。

ちょっと聞くと・・・他と比べるとかなり地味。周波数的には上から下まで満遍なくある。特に低域に太さを感じる。

がしかし、僕はマイクに測定器のような正確さを求めているわけではない。 何か、プラスアルファの魅力、色気、のようなものを求めている。特に真空管マイクには。それでなかったら、別に真空管である必要は無いと思っている。

残念ながら、このマイクには、それをあまり感じなかった。17.5万円也。

No12 PELUSO P-49

またまたPeluso。僕がかなりこのメーカーに期待しているのがわかると思う。これまた伝説の名機、Neumann M49のレプリカ。
勿論、僕は本物を知らない。ただ、キングオブボーカルマイクロフォンの異名を持つM49のレプリカということで期待も最大値。

で、そのサウンドは・・・・うーん、ハイローが上がってないおとなしめのサウンド。相対的に2Kあたりが目立つ感じ。
ナチュラルと言えばそうだが、それなら22 47SEに一票。約27万円也。

No13 Miktek CV4

これまた新しめのメイドインUSAメーカーのお品 。廉価であることと豪華な外観が魅力である。

肝心の音は・・・ちょっと硬くて細い感じがする。 ELEFUNKEN  R-F-T AK-47 MkIIに似た感じ。約16万円也。

No14 Miktek CV3

同じメーカーのチョイ下の価格帯の製品。僕は、こちらの方がCV4より好きだ。よりフラットな感じがする。
しかし、やはり、10Kあたりのピークが耳につくし、中域の解像度にも不満が残る。約10万円也。

・・・・・・・・・

とまぁ〜、駆け足で雑感を述べさせてもらった。あまり好評価が無いように見えるのは、それだけ僕が真剣だったからだ、と解釈頂きたい。

フォローするわけでなく、それぞれ皆、素晴らしいマイクには違いない。ただ、求めているものに合うか合わないかが問題なのだ。

結局結論としては、この中には僕が欲するマイクは見つからなかった。

一つ、Pelusoのマイク、特に22 47SEにはかなりの魅力を感じたが、何か、もの足らないものがあった。

というのは、これらのマイクとともに、うちにあるNeumann U87Ai、AKG C-414ULS(EBリイシュー)、Bock Audio U195とを比較しながら試聴を繰り返したのだが、これらを完全に凌駕し、おおーっ スンゲェーとはならなかったからだ。

そもそも、何故、これだけのマイクを集めたのか?

それは勿論、U87Ai他のうちのマイクにモノ足らなさを感じていたからだ。

これらは、さすがに業界定番なだけに、実に使い易く安定のサウンドを誇っていて、別に仕事上何も困ることは無い。

しかし、ボーカルに限って言えば、これらだけだととても必要充分とは言えず、しかも、何かスペシャルな感じが不足している。

世間では、ボーカル録音の多くに真空管マイクを使用しているという。ならば何とか、現実的な価格で使えるものは無いのか? というのが僕の動機なのだ。

最後に、これら大量の製品をまとめ手配して頂いたヒビノ株式会社の藤村様、そして、これらの素晴らしいマイクのデモ機を提供して頂いた、各々代理店の皆様に、この場を借りて、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

これに懲りず、今後ともよろしくお願い申し上げます。

・・・・・・

その後、結局僕は、3本のマイクを購入した。その話はまた次回。

あっ、Facebook始めました。そちらの方も宜しくお願いします。

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チューブマイク祭り その2

4月 21, 2014 in blog

またまた開いてしまった。

がんばって続きを記しとこう、自分の為に。

さて、前回試した、Neumann M-149、AKG C-12VR、Blue Bottle、Brauner VALVET、四本のうち、残したノイマンとブラウナー二本に、今回大注目のニューブランド、Pelusoの22 47SE & P-67の二本加えた四本で、更に検証を続けた。

Pelusoとは、2002年アメリカに設立された新しいマイクロフォンメーカー。詳細はサイトを見て頂くとして、簡単に機種説明。

22 47SEとは、型番から分かる人にはぴーんと来るように、ビンテージ名機ノイマン U47を手本としたチューブマイク。写真では、真ん中下のヤツ。売価、約25万円也。

U47とは、戦後間もない1946年に製造開始された伝説のチューブマイク。
クラシック録音は勿論のこと、40年代〜50年代のシナトラに代表されるジャズブームにおいても、続く60年代のビートルズの時代でも、それら録音現場殆どでU-47が使用された。というくらいの名機。

P-67とは、これまた型番のとおり、 Neumann U67をモデルとしたチューブマイク。
写真では、左の横向いてるヤツね。売価、約28万円也。

U67とは、型番が示す通り、名機U47の後継機種として1960年代に登場。瞬く間に世界中のスタジオに納入された。

67は、当時日の出の勢いだったロック録音に非常によくフィットし、ボーカルは勿論のこと、ドラム、ベース・ギターアンプ等々、何にでも素晴らしいパフォーマンス発揮した万能マイクとして有名。

ま、いずれもビンテージの超名機としても、現在においてさえ最高のスタジオマイクロフォンとして君臨している。

tube_vo_2.jpgとはいっても、残念ながら、僕は、この超名機のサウンドを知らない。見たことも無い。(涙)

※正確には知ってる、数々の名盤で。

例えば、数えきれない程聞いているビートルズのボーカル殆ど、今でも最も好きなボーカルサウンドの一つヘレン・メリルの 『When I Fall in Love』等はU47で録られていると思うし、70年代以降のロックボーカルの多く、そして日本でも山下達郎さんの多くのボーカルがU67で録られている。

田舎もんなんだからしゃーない、と開き直るしか無い程の高嶺の花。

で、そんな世界中の田舎もんの為に、Peluso様が、それに限りなく近いもんをリーズナブルに作っちゃやろうやないけ!

と、男気を出してくれたのかどうかは知らんが、作ってくださったのが、22 47SeとP-67だ。

ありがたや〜ありがたや〜。

オリジナルを知らないことは、別にこの際大した問題ではない。要は、僕がイメージするスンバらしいサウンドが出てくれれば良いのだ。

さてさて、やっとこ本題。

引き続き、ロックバンド『Box Note』のボーカル朱鷺君に協力してもらいながらテストした。

まずは22 47SE。

ほぉ〜・・・・とっても自然なサウンド。何の誇張感も無い。そして美しく暖かでスムーズなサウンド。

凄く好きな音。勿論、チューブらしいファットさやハイのチリチリ感も程よい。

ただ、あまりにナチュラルすぎて、速いテンポのロックサウンドの中では埋もれがち。

で、P-67にスイッチ。・・・・・・むむむむむむむ。

噂に聞くU67サウンドの特徴、ザラッとしながらも痛さの無いハイ、豊かでありながらブーミーにならないロー!!

そのまんまじゃん!! とりあえず朱鷺君にはバッチリハマったので、そのまま録音。

少しスローな2曲目は22 47SEで行くかなと思ったが、結局67で録った。

あれ、M-149もVALVETも忘れてる!!??

(後日録音した女性ロックバンドのボーカルでも、テストの結果P-67が最もフィットした)

という訳で、今回のロックバンドボーカル録音編では、Peluso P-67の独壇場だったわけだが、その後、僕自身による、約8時間に及ぶねちねちチェックの結果を次回報告しよう。

ではまた!!

チューブマイク祭り その1

4月 10, 2014 in blog

かなり間隔が空いてしまったが、前回の予告通りのチューブマイク祭りの報告。

常に、欲しい機材のリストが頭の中で溢れまくっている僕だが、その優先順第一位がチューブマイクだ。

以前に書いたこともあるが、僕の中で常に飢餓感があるのが、スペシャルなボーカルマイクだ。

勿論、声というのは千差万別で、どんな声でもOKというマイクは存在しないことは知っている。

今のところ、僕がボーカルに使っているマイクは、ノイマンU87ai、AKG C-414ULS、Bock Audio U195、Microtech Gefell UMT 70 S、Shure SM57あたり。中でも、U87AiとC-414二本で、8〜9割は占めていると思う。

大きな不満があるわけではない。 しかし、ネットを眺めていると、皆さん持ってる持ってる・・・

ホント、東京の大スタジオにしかなかったような高級ビンテージマイクですら、東京以外のさほど大きくない(失礼)スタジオさんでも当たり前のように持ってる。

一応、この仕事で30年食ってきたのであるが、プロと名乗るのが恥ずかしくなるほど、うちには高級マイクが無い。(ちょと前まで、U87とC414があれば、それで良い感じだったけど、最近皆さんホントに持ってらっしゃる)

それに何より、元々ボーカリストだった我が身とって、これがあれば安心、といったスペシャルな存在感を持ったマイクが欲しいのだ。

やはりそれは、必ずやチューブマイクの中にあるのではなかろうか? という長年の思いを叶えるべく今回は、全部で9本のチューブマイクを取り寄せ、徹底的にテストしてみた。
(ヒビノのF氏、いつもいつもありがとうございます)

今回は、あくまでボーカルにこだわりたいので、ボーカル以外ではアコギしか試さなかった。

勿論、ビンテージなんてもってのほかなので、全て現行品の中からセレクトした。

で、まずはレコーディング中だったバンドさんでテスト。

tube_vo_1.jpg写真のように、AKG C-12VR、Neumann M-149Tube、Blue Bottle、Brauner VALVET、の4本でテスト。Mic PreはRupert Neve Designs Portico 5024。

まず左の緑のボディと金のメッシュグリルが美しいAKG C-12は、とてもスムーズなミッド、豊かなローエンド、充分伸び且つ、少し盛り上がったハイ。好印象だが、ボーカル君の声は、ロックバンドらしく少しざらついていて高域の倍音が多い声。8〜10Kの盛り上がりが痛い感じ。Maid in オーストリア、売価で約50万円也。

真ん中上のぶっといNeumann M-149Tube。実は大本命。 わくわくしながらチェック。。。。
普通に良いが・・・・意外に普通。思った程のチューブ感も無いし、思った程フラットでもない。2〜3Kあたりに若干のクセがある感じ。 勿論良いんだけどね・・・期待感が半端無かった分ね・・・・
勿論ドイツ製、売価は約45万円也。

その下の、巨大な青マイク、Blue Bottle。近年ものは、とみに評判がよろしくないのだが、何と言っても、この後紹介するBraunerと並んで現代の名品、 将来ビンテージ名機間違い無しといわれるものは聞いて損無しということでチョイス。

これは・・・うーん、評判通りだね。見てくれから完全に裏切られるホッそい音。ハイがギスギスしていて薄いロー。他にいろんな交換ヘッドもあるので何とも言えない点もあるが僕的には無し。Maid in ラトビア、なんと売価約60万円也。

最後に右のBrauner VALVET。今回、これと同社のフラッグシップ機 VM1も頼んだのだが、何と、うちの前のデモ貸し出しの際壊されたそうで(買い取り弁償なんだろうか??? 売価約70万円!!!)、残念ながらVALVETのみ到着。

VALVETは 『真空管マイクの最高峰Brauner VM1をベースにしています。VM1同様の、極めて透明な音質と優れた空間表現力、ウォームかつナチュラルなサウンド、これらを小型ボディで実現しました』
と、メーカーサイトに紹介されている。

実際は・・・かなりクセのあるサウンド。いや、悪い意味じゃないよ。とにかく強力なサウンド。他とは一線を画する。確かに、透明でウォーム且つナチュラルとも言えるが・・ミッドから上の押し出し感が半端無く、ハイがキラキラしている。(好きな人はタマランと思う。つまり好みが分かれる音)
声量の無い柔らかい声質の女性シンガーなんかにはバッチグーなんだろうけど・・・売価約35万円也のドイツ製。

結局、決め手に欠けたまま、M-149とVALVETを残し、第2チームのテストに進んだ。

次回に続く。

レコーディング連発 その2

3月 20, 2014 in blog

さて、バンドレコーディングその2。

長崎大学軽音サークル“歌おう会” の『Box Note』。

彼らは、去年に続いて二作目の録音。彼らも、メンバーの一人が卒業のため今作をもって解散になる。正に、出会いと別れの春・・・ですな〜。

box-note-_4.jpg
今回最大のテーマ、サウンド向上は楽器から!!

このバンドのギターの二人(朱鷺君&阿部君)が、昨年のレコーディング後、元々持っていた機材オタク熱が、レコーディング時に触れた弊社機材(ギター&アンプ)によって爆発したようで、正に気がふれたかのような爆買い。

それを記念しての撮影会。(爆)

先ずはギター、ストラト編。左から、 朱鷺君のレリック、僕の60thNOS&山野スペシャル、阿部君の山野スペシャル。当然、全てカスタムショップ製。

続いてPRS編。左から、阿部君のCustom22 (テイルピースブリッジ) 、朱鷺君のCustom24、僕のCustom22(アーム)。

他にも、朱鷺君は、Gibson Custom shop Les Paul Specialも保有。

アンプは、今回のレコーディングの為に購入したと言っても過言ではないMatchless Lightning。(朱鷺君)

そしてエフェクターも、Shigemori Ruby Stone & Pretone 。(阿部君)

一体いくらつかったのか。。。。感心するやらあきれるやら。

当然、しばらく試奏しつつ楽器談義に花が咲いたのであるが、中でも朱鷺君のストラトと阿部君のShigemoriにノックアウトされた。

朱鷺君のレリックストラトは、そのルックス同様、ワイルドで豪快で、まさにテキサスブルースッ!! つー感じのサウンド。

俺のと交換してくれ!!!!!

Shigemori Rubyは、評判通りというか、それ以上。

こんなオーバードライブ聞いたこと無い。

通すだけで、張り、艶、太さが増し、ドライブさせれば、まるでチューブアンプのようなナチュラルさ。

勿論、トランジスタアンプにオーバードライブとして使うのも良いが、何と言ってもチューブアンプに使うと、その良さが遺憾なく発揮できると思う。これは確実に買いだね。

Pretone は、これまた通すだけで音が良くなる魔法のハコ。

働きは、通すことで極太&極艶になったサウンドを、ローハイそれぞれでカット方向に調整するもの 。

で、Matchless Lightninig。(ツインリバーブの上)

Matchlessは、DC-30しか弾いた事は無いし、いわゆるマークサンプソン期以外はダメだとおもっていた。
(以前、楽器屋で弾いた、現行DC-30が、何故か酷かった)

しかし、このライトニングは、文字通りのマッチレスサウンドだった。

澄みきっていて恐ろしく速いスピード。

持ち味はやはりクリーンからクランチまで。

無二のサウンドだと思う。

去年録音した際、このバンドには、絶対マッチレスが合う、と確信していたが、その思いに応えてくれたようで嬉しかったし、実際、予想通りバッチリハマった。

先ずはテーマ通りの録り音!! 完成が楽しみ。

さて、その録音セッティングは、ドラムセットは、YAMAHA Recording Custom、スネアがラディック。

ドラマーは梛良君。

マイキングは、キックATM-25(Portico 5024マイクプリ)

スネアトップBeta57 (Portico 5024→vt737sp(EQ&Comp))ボトムSM57(Mackie R800)

ハットとライドシンバルにC451EB(Mackie R800)

フロアタムBeta52、タムタムMD421(Portico 5024)

トップC414ULS(Mackie R800)・・・・

ベースの山下君は、Jazz BassをShigemori Pretone を通してAvalon Design U5+dbx162SLでライン録り。

ギターは、歪みにPRS Custom22+Marshall 1959(`71)

クリーン&クランチに、Fender Custom Shop Strat & Gibson Custom Shop Les Paul Special+Matchless 。

マイクは、それぞれ、ゼンハイザーMD421、シュアーSM57。マイクプリはPortico 5024。

そうそう、今回、ギター録りに際して、いつも以上に多くのマイクを試したが、久々に起用したSONY C-38Bが、なかなか良かった。

MD-421 & SM57に比べれば 、やはり線が細くなるのは否めなかったので落選したが、そのナチュラルさは際立っていた。

かつて30年程昔、僕が初めてMarshall 1959(この時は1974年製)をレコーディングしたときに、十数本 のマイクの中から聴感だけで選んだのが、オンにセットしたMD-421と、1.5m程離してセットしたC-38Bだったことを思い出した。

やはりC-38Bは名機だ。また、ちょくちょく使って行こうと思う。

ボーカルはというと、今月の大目玉、総額ン百万円のチューブマイク祭りなのであるが、次回に詳しく紹介しよう。

ではまた。

レコーディング連発 その1

3月 20, 2014 in blog

二月下旬から三月中旬にかけて、二つのバンドをレコーディングした。

そのレポートを少し。

ramjet.jpgまずは、僕が講師を務めさせて頂いている活水女子大学音楽学部ポピュラーコースのバンド『RAMJET』 。

平たく言えば僕の教え子達である。

中心メンバーである4年生三人が、今春めでたく卒業となったので(若干アブナイ人もいたが。。。。。)、その記念に録音した。

バンドスタートからちょうど三年。さてさて、どれほど成長したんでしょうか?

録音したのは、2曲。一つは、かなりアップテンポでロックな曲、もう一つは、ほんわかしたポップロック。

授業で、既に数回レコーディング経験はあったので、スムースに進行。クリックにもバッチリ??

コーラスには、メンバー以外の生徒も参加してくれて、楽しい録音でした。

これで解散 してしまったけれど、数々の思い出とともに、多くの映像や音源も残せたRAMJET。活水ポピュラーコースの初めてのバンドとして、大きな足跡を残してくれたように思います。

卒業した三名。それぞれの世界でも精いっぱい頑張ってください。

しかし、改めて考えると、よく頑張ってくれたと思う。

簡単なコードしか弾けなかった、ギターのHさん・・・

彼女は、ギター演奏の上達だけではなく、バンドリーダーとして、まさにポピュラーコースのまとめ役として、とても頼りになる、なくてはならない存在になってくれました。

入学時、腹式発声もできなかった、ボーカルのMさん・・・

一年後、腹式発声をマスターした後は、そのパワフル且つ広い音域を遺憾なく発揮し、バンドの顔として活躍してくれました。その得難いキャラクターもバンドのアクセントになってました。(笑)

元々ドラム志望で、ベースは全くの初心者だったNさん・・・

結果論だけど、彼女はよりベースに合っていたと思う。そのゆっくりした性格同様、安定し且つほんの少し後に来るリズムが、とても良かった。

ありがとうみんな!! 又合う日まで。(在校生の諸君は、これからも宜しく)

お寺PAシステム

3月 10, 2014 in blog

大変ありがたいことに、去年からずっと忙しい。

弊社の仕事は、PAとレコーディングにまつわることなら何でも!! が基本だ。

その結果、学園祭にロックライブ、バンドレコーディング、英語教材の録音、結婚式、CM、CD&DVD製作、楽曲製作及びアレンジ、PAシステム設計と設営及びチューニング、何でもござれ状態でこの半年余を過ごしてきた。

temple3.jpgで、今回は、先月施工したお寺さんPAを紹介しよう。 長崎県は南串山という、ものすごく美味しいジャガイモを産する小さな町のお寺さんだ。

これで何カ所目か?お寺さんPAシステム設計。僕が知る限り、総じてお坊さんは音楽好きだ。同時に音響好きだ。

これには理由がある。お寺さんは、古来より続く我が国のコミュニティセンターでもあるからだ。

であるから音響に凝るのは当然なのだ。

前置きが長い、いつものように。知ったこっちゃないが。

始めよう。今回のお寺さんは小振りな方だ。

選んだメインスピーカーは、Ev(エレクトロボイス) ZX1-90を4発。

これは、今のところ、このクラスでは世界一好きなスピーカーだ。小さいがちゃんとしたサウンドが出る。取り扱いが凄くし易い。しかも安い。素晴らしい。

合わせたアンプは、AMCRON XT10002×2。無く子も黙るAMCRONの中ではものすごい廉価版かつ省エネ設計だ。

ミキサーは、ご時世と、省スペース&予算から、デジタルミキサーのPresonus Studio Live。

評判が良かったし、Presonusは、オーディオインターフェイスを以前使っていてサウンドには信頼感があったのでチョイスした。

Studio Liveも、やはりPresonusらしいカチッしたクリアーなものだった。しかし、O1V96あたりと比較するとSNは悪い。Reverbは充分使える。まっ、価格考えれば上出来。

EQ&Compは、dbxのドライブラック。使い勝手最高だから。

マイクは、ワイヤレスにLine6のラベリア型2波と、ハンドがSM58Sとゼンハイザー E845S。ゼンハイは良かった。58に比べると、若干クリアー且つしっとりとした高級感がある。

後は、再生用CDと録音用CD-RecorderにTASCAM。同じTASCAMのパワーディストリビューターのAV-P250もやっと出たかの製品。これまで3PのACコンセントを接続できる商品は少ない上、高価だった。

2Pタイプは、僕自身20年以上使っていて信頼性抜群だったので、TASCAM製を熱望していたが、やっと昨年当たりに出た。しかも安い。

僕は、ACケーブルやコンセントでサウンドが劇的に変わるという話は、全く信用していない。

しかし、ノイズフィルターの効果ははっきり認識できる。故に、この製品を愛用している。

さて、 今週はロックバンドレコーディングと別バンドのオーバーダブ。来週にはクラシックの音源の仕上げもある。その次は、演歌のレコーディングとCDプレス・・・・幸せに浸りながらも体は悲鳴を・・・・・年取ったの〜

久々・・・・

2月 21, 2014 in blog

とんでもなく間隔が空いてしまった。3ヶ月ぶりか・・・

とりあえず生きてます!!

忙しすぎるのもあるが、少々、飽きてしまったというのもあるな、ブログ。

基本仕事ネタなので、内容が著しく偏ってるし。

(近いうち、スンバらしいチューブマイクの数々を試聴するので、そのときはまた報告する予定です)

9a7dfdf4.jpgそんな中で、久々書こうと思ったのは、何と言っても、今日一番のニュース、オリンピック女子フィギュアの結果が、とても印象深かったからだ。

我らが菩薩様、浅田真央ちゃんの目を疑うような悲惨なショートプログラムから一夜。もはやどんな結果でも受け入れる覚悟で観戦したフリー演技。

あー、やはり神はいるんだ〜。正直そう思った。

良かった良かった、何か、朝から縁起がいい感じ。

本当にありがとう、そしてお疲れさま、浅田真央様。

それともう一つ。ショートプログラムで彗星のように登場したロシアの新星、アデリナ・ソトニコア 。

いやー素晴らしかった。

はっきり言って、まともな採点なら、キモヨナなんて相手にならん位の点数だったと思うが、それでも、首位がキモヨナつーところが不思議の国のフィギュア界。

(これら採点に対する数々の疑問は様々なサイトで検証がなされていて、もはや、真央つぶしヨナ上げだけが目的の度重なるルール改変があったというのは間違いないようだ。それと戦い続けた真央ちゃんの苦しみは、想像を絶するものがある)

そして、フリー、上位全員がノーミスで終え、結果、金はソトニコア。

もし、これがロシア開催でなかったら・・・・ 結果は違っていたろう、と思うと(フィキュア界の)闇は深い。

ソトニコアの優勝は、実力、結果から当然だし、ホームの利もあったのは間違いないが、どうせ闇が深いのなら、 僕はこう妄想するのだ。

・・・・・・昨夜、一人のロシアオリンピック関係者が韓国人フィギュア審判員を訪れてこう言った。

『プーチン大統領閣下よりの伝言です。“貴公の健康を願っている” とのことです』

それだけ言うと立ち去って行った。・・・・・

なんてね!!

活水女子大学ポピュラーコースLive#2

10月 14, 2013 in blog

サボりまくってはや三ヶ月。何かと忙しい昨今。これから更に忙しくなる秋だ。

前回紹介した活水女子大ポピュラーコースのLive Vol2 『Dust Mirits』も、何とか無事終わり、同時収録したライブ音源のミックスもほぼ終了した(今年は早い)のでご報告。

今回の会場は、長崎市浜口町にあるホンダ楽器『アストロホール』 。ここは、長崎のアマチュアバンド御用達の楽器屋さん。安くて親切。アストロホールは、記憶は定かではないが、オープンして10年以上は経つと思う。キャパは、スタンディングでも約100名のこぢんまりしたホールだ。

活水は女子大でもあるし、お客様も保護者の方々を始め年齢層も幅広いので、客席の半分を椅子席とした為、約80名で満杯となった。

みんな、夏休みを返上しての練習の成果を発揮すべくがんばってくれたと思う。

kwassui-live20130929.jpg特に、このコース初の4年生が中心となる『Ramjet』は、この自主ライブ最後となる為か、相当気合い入ってた。勿論気合いだけでなく取り上げた楽曲の難易度も増した上、課題であった耳コピのスピードも飛躍的に上昇した。このRamjetは、主にハードなサウンドかつポップなメロディを持つ楽曲を中心に演奏。後2回、ライブはあるので、最後まで全力でがんばって欲しい。
(バンドがスタートして2年半。その最初から携わったものの一人としては、ここで終わるのが本当に残念。もう少し高みに連れて行ってあげたかった)

2.3年生の『ENO』技術的進歩だけでなく、思わぬ才(しゃべり)にも驚かされた。ENOは、演奏がピアノトリオなので、ジブリのJAZZバージョンとか、東京事変とか、スウィング・シャッフル系の音楽が主だった。
(今後の課題は、やはり、アドリブとオリジナルでしょう!?)

スタートして僅か半年の一年生だけによる『May+』の、普段と何も変わらない度胸にも感心した。
May+は、ボーカル、アコースティックギター、ドラム、ベース、ピアノの5名によるアコースティック・バンド。本人達選曲によるJ-POPと、僕選曲による洋楽を演奏した。
(意外に(失礼!)、リズムが良いことを発見。まだまだ行く末が見えないのも面白い。どう転がってゆくんでしょう?)

kw_live.jpg制作組織運営も、細々指示されることも少なく上手く行えたように思う。

この年頃は、時としてビックリする程成長するものだ。たった半年一年で、見違えるようになったりする。

この仕事(講師)の醍醐味だと思う。ほんの僅かでも貢献できたら幸せだ。

そして、裏方としてお手伝いして頂いた文化コースの皆さん、本当にありがとうございました。

裏方の仕事というのは、地味でつまらないようなイメージがあるが 、本当の裏方の仕事を知ったら、その面白さは、ある意味、表方よりも面白かったりするんだけどね・・・・・それに気付くチャンスがあればいいのにな〜と思う。

しとしと小雨の天気の中、足を運んで頂いたお客様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

来年は、ひょっとすると初のホールライブ(場所は、まだ秘密)になるかもしれないので今からとても楽しみ。次回も是非よろしくお願い致します。

さて、ここからはいつもの技術的お話。興味ない人はどうぞスルーで。

アストロホールのPA機材は、卓がYAMAHA LS-9、メインスピーカーが、ヤマハの2Wayの小型のものが2本プラス、サブローが4本・・・・だったかな? マイクは、定番ものの58&57、ATM-25、AudixのドラムSet・・・・てな感じ。

正直、LS-9は嫌いだ。特にバンドものには全然だめだと思っている。

ドラムが締まらないし、コンプがペラッペラで使えない。それでも使いこなすのがプロなので、当然がんばる。

まっ、当初、危惧していたよりは不安なサウンドではなかったようにも思う。ただ、やはり今回の内容からすればサブローは多過ぎ。半分でも良かったかな・・・・反省。

それに、時間的にハウリングマージンを追い込めなかったのも反省。二、三回ハウらせてしまった 。

PA的には、面白みは少ないですな・・・・・

さて、ここから本題。同時に行ったマルチトラック録音の話。

今回はスタッフのやりくり上、PAやりながらMulti RECも僕が同時にやるという暴挙に出た。

アストロホールにはマルチボックスが無いため、LS-9のオムニアウトを使えるものは(8chまで)そこから出し、残りは、マルチパラケーブルを製作して対処した。結局12ch分必要になり、ライン8ch+マイクパラ12ch+アンビエンス2chの計22tr 同録システムを構築した。

使用機材は、DAWがPro Tools 10+Macbook Pro、オーディオインターフェイスRME  UFX、マイクプリMackie 800R & Focusrite Oct Pre II、アンビエンスマイクAKG C-214。

48kH24bitで約2時間30分ぶっ続け何事も無く録り終えた。(前々日に3時間30分回してテストした)

前回、Digital Performer48kHz16bitで、バンド毎に録ってトータル2時間で最後にバグが出たのに比べると、圧倒的に安定度が増し、サウンド的にも良くなったように思う。

最大の功労者は、やはり、RME UFXとPro Tools 10ということになるだろう。

マイクプリは、この中では、UFXが一つ出て、800Rが続き、ちょっと落ちてOct Pre IIという感じ。

まっ、値段相応ということでしょう。いつも思うが、業務機は価格に正直。

この、3バンド、トータル2時間30分に及ぶライブのMixは、結構のんびりやって実時間20時間程度という、かなりの短時間でほぼ終了した。

これは、春のスタジオ機材一新から約半年、スタジオシステムを徹底的に再調整再構築した御陰だ。

特に、現在のメインモニター『Mackie HR824mk2』 、サブモニター『GENEREC 8020C』の恩恵は計り知れない。

周波数、バランス共に、何の不安も無くMixに没頭できるからこそのスピードなのだ。

それと、新たなMix Mastering Systemの完成もスピードアップに貢献している。

弊社のような地方スタジオは、東京と違い、録音、ミックス、マスタリングといった分業制はほぼない。

録ってミックスしてマスタリングするまで、ほとんど一つのスタジオで担当する。

そして、その予算は常にギリギリだ。

よって、如何にスピードを上げながらクオリティをも上げるかが至上命題であり続けるのである。

そこで、僕のやり方としては、Mix = Masteringという行程で行っている。Mixした時には、ほぼMasteringも終わっているのだ。

ほぼと言ったのは、その完成したMasterは、あくまでも95%程のイコライジング、音圧調整だからだ。

残り5%はわざと残してある。全体を並べたときの若干の違和感や、最後の音圧調整をプラグインで行えるスペースを取っておくのが僕のやり方だ。

そして、Mixの肝は、Mix Oouに使用するアナログ・アウトボードだ。プラグインに関しては手持ちのものでしかないが、知りうる限りのやり方を試した結果、到底アナログ・アウトボードに及ぶものではない、というのが現時点での僕の結論だ。

それに、どこまで行っても、僕はアナログ機材が大好きなのだ。

活水女子大学ポピュラーコースLive

7月 16, 2013 in blog

kwassui_live4.jpg7月14日日曜、長崎県立美術館にて恒例のイヴニングライブに、僕の教え子達が出演した。僕が受け持つポピュラーコースは、これまで年に一回、このイヴニングライブに出演させて頂いてきたが、今回で三回目の出演だった。

これまで、殆どカバーばかりを演奏してきたが、今回は3年の松尾(亜)さんが、オリジナルを二曲発表した。中々良い曲だったと思います。

ギターの平島さんも、いつの間にか3フィンガーアルペジオをマスターしていたし、ボーカルの松尾(美)さんも随分声量が増した。勿論、他の皆も良かった。

4年生にとって最後のイヴニングライブでもあったし、少しずつでも成長してきたんだな〜・・と、感慨深いものもあった。

kwassui_poster1.jpgしかし、卒業まで、まだまだ予定も目白押しだ。今年の夏もがんばって練習やるべ!!

★活水女子大学ポピュラーコース・ライブ#2『Dust Mirits』 情報!!

9月29日ホンダ楽器アストロホール Open 14:3 0 Start 15:00
一般 ¥1.000(1.500) 学生 ¥500(1000)

ご来場、お待ちしております。

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スタジオ・リニューアル#8

7月 11, 2013 in blog

lunch.jpg久々に本日のランチ。会社近所の海鮮居酒屋の昼メニュー『冷やし五島うどん天ぷら付きと握り鮨のセット』

¥750也。この値段でこのレベルの魚を食えるのは、さすが長崎だなと思う。

五島うどんは勿論鉄板!! ごちそうさま!!

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一体いつまで続くこのシリーズ・・・

さて、次のお題は『マイク プリアンプ』 。

これもまた長々と悩んできたテーマだ。

ここ1〜2年のうちに試聴してきたものをザッと上げると、

1. NEVE 1073DPD 2.  API 3124+ 3. Rupert Neve Designs Portico 5024 4. Avalon Design AD2022 5. Millennia HV-3C 6. SPL Goldmike MK2 7. SSL Xlogic Alpha VHD Pre 8. Avalon Design V5 9. Vintech-Audio X273・・・・

こんな感じか?

で、今回のグループが、Vintech X273、Rupert Neve Design 5024、Avalon Design V5の三台。

Vintechは、伝説のマイクプリ、オールドNEVE1073のクローンメーカーとして有名だ。
業界でも評価が高いようで、今回、最も期待値が高いものだ。

次の5024は、その名の通り、オールドNEVE1073の生みの親ご本人の現行品だ。ご本人、かなりの高齢で、もはや生き神様とよんでも失礼ではなかろう。そんな伝説の御大がどんなもん作ってくださったのか興味津々。

V5は、あのAvalonが放つ、マイクプリ、DI、リアンプと3機能付きの便利ものかつ、大幅なプライスダウンを敢行したいわゆる戦略商品と言った感じ? とはいってもそこはAvalon。便利且つ高音質に期待しての登板。

mic-pre2013.jpg正直、もうチェックしてから4ヶ月も経つので細かいことは忘れてしまったのでざっくりと感想。

ロックバンドの録音に合わせていろんな楽器で試してみた。

先ずはドラム。僕はマイクプリのチェックには必ず、ドラムのスネアとキックから始める。

それは何より、1.スピード、 2.レンジ、3.音色。4.質感、5.歪み・・ここらが一番分かり易いからだ。

スタートは、Mackie R800とO2Rから。とりあえず、これらのサウンドを耳の留め、次のVintechを聴いてみる。

もう一聴のもとに分かる違い。くっきりしていて太くて力強い。そして、タイトだね。ロックドラムには最適じゃなかろうか?

以前聴いた復刻版NEVE1073とははっきり違う。恐らく、こっちの方がずっと本物に近いのだろう。

次にAvalonチーム。V5は1台だけなのでスタジオの737と組み合わせてみた。

先ずは、キックV5、スネア737。V5のキックは、以前聴いた上位品AD2022とは、少し違って聞こえた。あくまでゴージャスで艶やかなエッジが印象的だった2022には及ばない感じ。つまり、悪くはないが特別な何かは無かった。(勿論、かなりシビアな見方をすればという意味)

面白かったのは737のスネア。タマの所為で若干つぶれ気味なのか、そこがパワフルでいい感じ。2022とは違った感じのエッジがあった。

この逆のパターンは、一転して全然つまらなかった。つまり、ドラム録音に関してV5は、2022とは別物と言っても良いかもしれない。

さてお次のPortico 5024。これはこれは・・・・・音像が全く違う。デカイ。エッジも充分。何より、なんだか豊かで、とても音楽的な音がした。

以前から気になっていたシルクスイッチを押してみる・・・・・これまたビックリ!! いきなり音像が上下に3割増だ。技術的には、250Hzあたりをちょこちょこ膨らましてあるらしいのだが、それだけには留まらない音像の広がりを感じた。

よって、ドラム録音に関しては、Portico5024が第一位ということになった。勿論、このスタジオがロック専門スタジオなら、Vintechも考えないでも無いが、幅広い音楽スタイルを録音したいと考える当スタジオにとっては、5024がベストということで良いと思った。

次なるお題はDI機能。ここはやはり、同門の名機U5を更に改良したというV5に期待が高まるところ。

ベースを、Vintechから繋いでみる・・・・10秒で決着。これはオマケだね。ゲイン低くてもっさりしたマイク入力とは大違いの力ないサウンド。

ついで5024・・・・・・おおおおーーーーっ!!! なんじゃこれ!! もっちりくっきり力強いサウンド。すぐさまV5と比較・・・・・

さすがにV5も良い。V5の方が若干ブライトな気もしたが、ほぼ互角といっても良いかも。とりあえずベースはV5で録ることにした。

次はボーカル。これは、僕自身の声で、ヘッドホンでチェックした。ここでも5024の存在感は際立っている。勿論V5も問題無し。同じAvalonでも、2022とも737とも違うサウンドだ。オモロいね。

Vintechも悪くないが、少しSN悪いし、やはり、ロック専用という感じは否めない。5024は、とにかくしっかりしていて豊かな音色が得られる。ノイズも極々少ない。

ということで、もうお分かりだろう。結果はRupert Neve Designs Portico 5024に決定した。 さすが生き神様。

欲を言えば、Avalon2022 & API  3124と比較してみたかったがやらなかったのは、時間がないのもあったが、何より僕にとって、5024のサウンドこそが、これまで聴いた全てのマイクプリの中で、一番良い音に感じたからだ。

因みに、後日行ったV5とU5の同門対決も、U5の方が好みということになった。ただ、ものすごーい僅差だったことも付け加えておく。

フォローするわけじゃないが、V5は、宅録にこそベストアイテムだと思う。初めての高級機材!! みたいな位置づけ・・・みたいな。

おまけ。去年くらいからハマってるマイケル・ブーブレの『Crazy Love 』

このシンプルな歌唱がたまらん。(シンプル=簡単では勿論無い)